Vivant Limited Liability Company
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再生医療について
再生医療とは
『再生医療』とは、機能障害や機能不全に陥った生体組織・臓器に対して、細胞や人工的な材料を積極的に利用して、損なわれたの機能の再生をはかるものです。これまで治療法のなかったケガや病気に対して、新しい医療をもたらす可能性があります。また、再生医療の技術を用いて、難病の原因解明や薬の開発もすすめられています。
我が国では、世界に先駆けて再生医療を推進するための法律が整備されたほか、薬や医療機器の安全基準を定めていた法律が改正されるなど、国を挙げて新しい医療を推進するという体制が構築されています。しかし、現在(2023年4月)、厚生労働省の承認を得られて、健康保険が使える再生医療等製品は19種類に限られ、多くは有効性や安全性などが確認中の段階にあります。
再生医療の基礎知識
山中教授らによって誕生したiPS細胞は、突然のひらめきから生まれたものではありません。
生物の「発生」の研究は古代ギリシアから行われていて、iPS細胞は世界中の科学者が長い年月をかけて行ってきた「発生」や「再生」の研究を基にして発見されました。
世界と比べた日本の再生医療
開発中の再生医療の数は、日本は世界第3位!
もう一つの例として、臨床試験の数を比べてみましょう。こちらは開発中の再生医療ということで、試験数が多ければ将来的に再生医療が盛んになることが期待できます。
さて、こちらの第1位はアメリカで、約260件の臨床試験が行われています。2位は約140件が行われている中国です。先ほどの認可されている再生医療の数では、中国は出てきませんでした。実は中国では数年前にようやく再生医療の法令が制定されたばかりで、今、すごい勢いで開発が進められています。アメリカとトップの座を争う日も、そう遠くないのかもしれません。そして3位が日本で、約40件の臨床試験が行われています。日本でもiPS細胞をはじめ、これからも多くの再生医療が実用化されることが期待されています。(※EUについては、こちらではEU全体ではなく各国ごとの集計となっているため、ランキング内には入りませんでした)
各国の再生医療
実は、再生医療の種類はどの国でもほとんど変わりません。例えば韓国では、承認されている数は23品目と多いですが、その中の10品目が「やけど」などの治療に使われる皮膚の再生医療だったりと、治療の種類としては各国でそれほど差はありません。品目数が多いということは、それだけ多くの製薬企業が再生医療に盛んに参入しているということですが、品目数の差ほど、日本と世界の再生医療には差はないのかもしれませんね。
日本が世界に誇れる2つのこと
このように、日本は再生医療分野では世界トップとは言えない状況です。でも、日本には世界に誇れる2つのことがあります。
1つ目は、ノーベル賞で話題となったiPS細胞です。日本は国を挙げて研究に力を入れており、第9回のマナビラボで説明しましたように、世界で初めて行われた加齢黄斑変性(眼の疾患)への移植をはじめ、iPS細胞を用いたいくつもの臨床試験が世界に先駆けて進められています。
2つ目は、第7回のマナビラボで紹介しました「条件・期限付き早期承認制度」という日本独自の制度です。いわゆる仮免許のような制度で、この制度によって、より早く患者様の元へ最新の治療を届けることができるようになりました。この制度のために、日本で治験を行う海外の製薬企業も増えてきており、いずれ最新の再生医療が日本に集まるようになるかもしれません。
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