最近子供が、自分の意志でいろいろ行動するようになった。
学校行事にしても、勉強にしても・・・
私は、勉強しなさいといつも言われて育ったので、うんざりしていて、自分の子供には勉強しなさいと言わない。
そして物事の判断は人の顔色を見て決めるんじゃなくて、自分で決めさせてきた。
なので、今になってみると親にいろいろ支持されたり、勉強しなさいと言われてきた子供に比べると、主張がはっきりしているように思う。
今になって思うのは、この子供たちを育てたのは、親だけではなく、剣道の皆や、ピアノの先生や、近所でお世話になった人たちetc・・・だなと思う。
うちは、夫婦そろって鬱状態の時もあった。
きっと、剣道やほかの場所での活動がなかったら、私は立ち直っていなかったかもしれないし、子供もこんなに明るくなっていなかった。
親がどんな状態でも、明るく、みんなで育ててもらえる子の剣道の環境は、昔の日本の環境に近いのだと思う。
どの家の親も、悩んでいない親はいない。
でも、たくさんの目が親子を支えて、親も子も、そんなに追い込まれなくてもよくなる。
みんな自分の子でも人の子でも、叱れる。
それでいて嫌な気がしない。
この環境が、うちの子たちもまっすぐに育ててくれたのだと思う。
苦しみを与えるのも人間同士だけれど、支えてくれるのも人間。そして長い間で得たものは何物にも代えられないものだと感じている。
もし人間に幻滅しても、いつの間にか助けてくれている人もいるってことを忘れないで、貴重な時間を過ごしてほしい。
親が迷う事や、支えが必要な時って、実は子供より多いかも知れない。
核家族の閉鎖的な今、この道場は、お父さんも・お母さんも・お兄さんも・お姉さんもいっぱいいて間違えた方向に進みそうになるのをみんなが修正して、みんなが支えている。
そして、子供のためにしっかり生きようと思わせてもらえる今がある。
どんな逆境でも、悪い時ばかりじゃないと信じて、諦めないことが一番だね。