先日、なぜか


世界⚫台限定モデル

推定2000万円の

超高級ピアノ・スタインウェイ


でレッスンを受けることになってしまった

スーパーラッキーガール(ガール?)の私。


ピアニスト先生に見ていただく曲は、

ピアノ界のオーギュスト・ボウ

もとい

スーパースター、

フランツ・リスト様作曲の


愛の夢第三番


である。



まだまだ譜読み段階なのにも関わらず、

どこの馬の骨とも知れぬ

小娘(小娘?)ごとき私が

そんな高級ピアノで

レッスンを受けられるなんて


身に余る光栄


である。


ごめんなさい、こんな私で。



さらに続いて平伏さざるを得ないことに、


そのスタインウェイで、

すぐ横で、

観客は私一人で、


ピアニスト先生の超絶演奏を目にする機会に

恵まれたということである。

つまり、

単独リサイタル

in 高級デザイナーズ住宅

with スタインウェイ限定モデル



しかも、無料(レッスン代に含む)!



ぷっは〜〜



お腹いっぱいである。



人間ジュークボックスの先生、

どんな曲でも楽譜を見ないで

サラサラと弾いてしまう。


ショパンのバラードに、

モーツァルトのソナタに、

シューマンにバッハにサティにメシアン…


そして、

その曲における蘊蓄や分析を交え、

自由自在、縦横無尽に

ピアノ曲の荒波を次々の乗りこなす先生。


た、楽しすぎるっ!

こんな私のためだけにっ!


身に余る光栄


でございます!



特に今回先生は、

ベートーヴェン先生の後期ソナタ

(31番とか32番とかなんかそのへん)を


解説するために楽譜を開きつつも、

何かが取り付いたように

一心不乱に演奏してくださった。



超絶技巧、

目にも留まらぬ早業で

投げる手裏剣ストライク。


ノックアウトである。



野球なのかボクシングなのかわからないが、


いいんですか?


こんな私で!

(何が?)



はぁ〜至福。

天にも登る気分である。


そしてなによりも

コスパ最高!


なんだかとっても得した気分であった。

(結局お金か…)



欲を言えば、


ソナタ14番弾いてくださいっ!

ハンガリー舞曲第五番も好きなんですっ!

ラフマも聴きたいですっ!

後期ソナタは実はあまり好きではないのですっ!



とリクエストしたかったが、

図々しいのでできなかったことだけが

悔やまれる。



それにしても

先生の脳内が気になって仕方がない。


なぜ、こんなにも、

人間ジュークボックスなのだろう。


頭の中どうなっているのだろう。


身体や指が曲を覚えているのか?

脳内に流れる音を、

経験により運動神経に変換しているのか?

わからない。



先生のピアノを横で見ているだけで、

興味が尽きない私であった。




極楽浄土