7/1【652】very good 難易度2
先日、何気なく映画【マスターアンドコマンダー】を観ていて『ネルソン提督』がカッコいいことに気が付き、彼についてググっていたら芋づる式に見つけた本書。
ネルソン提督。
めちゃくちゃカッコいい。
カッコいいんだけれども、ちょっと待て。
「大事なときに話が長いよ…」
というわけで
『話が長い上司には「ネルソン提督のようですね」という、誉められていると思わせといて実はディスっているいというナイスなインテリ悪口を言っちゃおう!』
的な主旨の本である。
この人(著者)…
私と同じニオイがするっ…!
私も、たまにイキりたくて古典を読んだり、
→「ただのラフレシアなの~」
知ったかぶりして憶えた言葉をすぐに使うし、
→「ボキャブラリーをスタックで管理していますから」
→だってアウトプットしないと記憶に定着しないでしょ?
そのアウトプットでは「やりたいのならやればいい」などと当たり前のことを平然とのたまい、
→「シャノンの情報理論的には情報量ゼロだけどね」
「この本面白いのになんで読まないの?」などと、これまた上から目線で言い出すし、
→「これは先決問題要求の虚偽だよね、進化論信じてないの?」
つまりは、こうやって自虐の予防線を張り巡らし、
→「アリストテレスの講義の冒頭みたいでしょ…」
結局は役に立たない書評をアウトプットし、
→「植物だったらゲノム解析されてるわ…」
仕舞いには「タイムラインにアンタの書評がどんどんながれてきてウザイ」と言われてメンタルを病み、
→「どうせ私はアナニアとサッピラよ」
そして『読書』という行為に本来の基本的な趣旨とは別の読み方をしているのである。
→著者は『使えるインテリ悪口は載ってないか』を、私は『最小の効率で最大の成果を上げる方法のヒントはないか』を求めて本を読んでいる。
このように『不快さを、楽しさや知的好奇心に変える』インテリ悪口満載の本書には、その試みも楽しければ知的好奇心も存分に刺激された次第である。
ただし。
使用するインテリ言葉がなかなか難しくて…
ヘロストラトスやらダムナティオメモリアエやらルンペルシュティルツヒェンやらマダラヒタキやら論理療法で論駁(←これなんて読めもしない)やら弥子暇(←これも読めない)の霊公やら…
ちょっと…覚えられないのが難点である。
結局のところ私が使えそうなのは「ネルソン提督みたいですね」くらいではあるが、それでも様々なジャンルの面白い雑学が載っていてなかなかに面白かった。
嗚呼。
「面白い雑学が面白い」だなんて、シャノンの情報理論的には情報量ゼロなことを言ってしまった。。
と言ってボキャブラリーをスタックで管理してしまった。。
と言ってアリストテレスの講義の冒頭みたいになっちゃった。。
えーさて気を取り直しまして。
参考文献として上がっていた次に読んでみたい本をここに備忘録しておく↓
・中学生にもわかる化学史
・熱学思想の史的展開
・われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか
・1984年
・誰が音楽をタダにした?
そして本書で見付けたナイスな名言も、ここにアウトプットしておこう↓
『ミスをしない人間はいない。だから、ミスをゼロにしようと努力するのはムダである。大切なのは、ミスをしたときにそれが致命的な失敗に繋がらないようにすることだ』
うーむ。
せてめパリティビットが意味をなすアウトプットをしたいものである。
🌼コメント宜しくお願いします😊🌼