小春日和のころ
お遊び曲として取り組み始めた
ショパンの幻想即興曲。
かれこれ3ヶ月以上チンタラ練習し、
レッスンの度にちょこっとだけ
みていただいている。
最近はやっとこさ輪郭が見えてきて
ピアノに詳しくない方が聴けば
「おっ、すごいじゃん、幻想即興曲弾いてるの」
と言われる程度に弾けるようになったせいか
※言われていません
レッスンでのアドバイスも
いよいよ本格的になってきてしまった。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
・・・まるで音の洪水ね。
輪郭が全然ハッキリしない。
ひぃ~っ!
輪郭が見えてきたんじゃなかったのか?
ベースが全然聴こえないからそうなるの。
ベースラインだけで
メロディーを作らないと!
こ、こうですか?
ダーーン♪
デーーン♪
ドーーン♪
きゃあ!
止めて!なんて音出すの!
今の音は
ピアノに対する、
冒涜よ!
ヒィッッ!
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
まるで呼吸をするように
ピアノを弾く先生は
レッスンが白熱すると要求される難易度も上がる。
そしてこちらも緊張してしまい
求められる音が出せなくなる。
(緊張してなくても出せないが)
弾くだけで精一杯な状態なのに
本気のアドバイスをいただいても
とてもとても即生かして直せるわけがなく、
ただただ、アワワワ~となってしまい、
泣きそうになってしまう。
そ、そ、そんなにすぐ、
できませぇ~ん、
うぇ~ん!
しかし、決して安くはないお月謝を払い
レッスンしていただくとは
そういうこと。
こうしたらいいよ!ハイ♡
程度のことでは簡単には弾けない曲なのだから
もっと真摯に向き合わなければ
いつまでたってもおこちゃまレベル。
いい大人が怒られるのはとても情けないが
私自身がもう少し上を望んでいるのだから。
少しでも理想の弾き方ができるように。
帰宅後。
大きな音、深い音、重い音、豊かな音、
ただの弦の振動に形容詞を付けること。
この世界は全て相対的。
私に対してあの人、
この音に対してこの音。
だけれども
たった1音で、
何と比べるわけでもなく、
厳密に言えば過去の経験と比べているのだろうけれど
たった1音で音を形容できるって
神秘的だなぁと思いつつ。
左手の小指、最低音のベースの音を
電子ピアノで研究する私であった。