2023年2/15【620】good 難易度3

やりたいことが多すぎるので時間術の本を読み漁り『いかに最短で効率よく目標を達成するか』について日々研究を怠らない私である(本を読んでいる暇があるならやりたいことやればいいのに、と思わなくもないけれど)。

ところが先日【あなたはどれだけ待てますか】を読んで気が付いてしまった。


私、以前に比べて確かにずいぶん時間のやりくりが上手くなったけれど、それでも全然時間が足りない。

計画通りにいかないことが本当にストレスで、自分の時間を他人に奪われるのが嫌で仕方なく、余暇(趣味)でやっていることが悩みの種になり(時間が足りない!)、もはや余暇じゃない。

そしてなんとか時間を捻出し私はアレができるようになって嬉しいけれど、へぇ、あの人はその間にあんな楽しいことしてるんだ、羨ましいっ(妬ましい)!


そんなときに出合った本書、冒頭から圧倒的共感である。

『時間を思い通りにコントロールしようとすればするほど、時間のコントロールが効かなくなる』。

そう!まさにそれよ!


どんなに効率的にやっても忙しさは終わらない。
それに『今やっていること』は実は『いつか○○できるようになるため』の支度でしかなかったことに気付かされた。ドバドバ目から鱗である。

進学校に進むために勉強する、明日また元気に出勤するためにゆっくり休む、太らないために好きなものを我慢し、将来健康になるために辛い運動をし、いつかショパンを弾くためにツェルニーを頑張る…

ああ~~~(絶叫)!!
なんとかしてぇ~!

と藁をもすがる思いで読み進めた本書であったが、この段階までくると時間術のハウツー本ではなくでもはや精神論になりますね。
そりゃそうだ。

結局のところ、極論を言えば人生の過ごし方は『自分の考え方次第』なのだ(当たり前)。


よく言われる『今ここ』が示す本当の意味。

確かに私は余暇ですら時間を無駄にせず有意義に過ごさなければと躍起にやっていた。

私が今この時代に存在し、同じ様に偶然に今存在している人達と共に時間を共有することの素晴らしさを感じようともせずに。

思い通りにならない現実に向き合うのが怖くて現実逃避ばかりして(スマホのダラダラ見とかね)。

何かを選ぶということは、何かを選ばないということ。そのことは何を意味するんだろう。


やりたくないことを排除し、自分のやりたいことだけをやっているつもりになっていたけれど。
それって実はとても小さな殻に閉じ籠っているようなものなのかもしれない。


要するに本書のススメとしては
『思い通りにいかないこともまずは受け入れてその感覚を味わってみよう。そして時間をコントロールしようとするのではなく、他人の評価を気にせず、将来のことなど考えないで、今すぐに、本当にやりたいことを、心から楽しもう』
ということなのだ。
それがなかなかできないんだよね~。


よぉし。そうか、わかった。
そんなら夕飯は美味しくてみんな満足宅配ピザにして、子どもが横で宿題もせずに騒いでいても気にせずに、基礎練もほったからしていつか弾きたかったあの曲(※)を弾いちゃうぞぉ~!

それには期限を決めて時間を区切りミスを的確に見定め手の動きの神経に集中しやる時間は朝のゴールデンタイムがいいなその前にまずは20分の有酸素運動をして集中力を高めなきゃだからそのためには早く起きて…ブツブツ、ブツブツ…

…と、結局またタイムマネジメントに走ってしまう学習しない私であった。


とにかく、著者や私のような『生産性オタク(というらしい)』こそ読むべき一冊かと。


《後日追記》
(※)ここで言う「あの曲」とは只今絶賛練習中のショパン幻想即興曲です。
ホント、うだうだ悩んでないでさっさと弾いてみればよかった。


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