2020年 1/22【311】good
難易度1


さて問題です。
カーネルおじさんがケンタッキーフライドチキンを初めて作って売り出したのは、何歳のときだったでしょうか?


歴史に名を残した人達は、当たり前だけどすごく神聖化され、どうしても『偉業』ばかりがフォーカスされてしまう。
一方、本書がフォーカスしているのは彼らの『失敗』。

『失敗』と一言で片付けるのはちょっと違う気がするけれど、偉業を行うまでの・行ったあとの、紆余曲折。
それは偉人伝としてはあまり語られない、主に苦労した一面だったりする。


本書に出てくる24人の『失敗伝』を読んで感じたこと。
それはやっぱりコレに尽きる。

『立ち止まるな、やりたいことを貫き、諦めずに前に進め!』


彼らが遭遇する『失敗』には、世間や周りからの評価に関するものが多い。
シャネルしかり、与謝野晶子しかり、ピカソしかり。

手塚治虫やオードリー・ヘップバーンのように他人と自分を比べてることで勝手にコンプレックスを抱いてしまうような挫折も、黒澤明やスティーブ・ジョブズやフロイトのように『我』を通しすぎたことによる周りとの摩擦だって、他人との関わりの中で出てきた『失敗』ではないだろうか。

…これって【嫌われる勇気】にあった『全ての悩みは人間関係の悩みである』そのまんまじゃない!?

もちろん、エジソンのような文字通りの『失敗』もあれば、カーネル・サンダースのように自分の力ではどうにもできない不運もあるけれど。


しかし、だけれども、
偉人はそこで諦めない!

挫折しても絶望しても、立ち上がり這い上がる。
要するに『行動する』のだ。


どんなに引きこもって難しいことを考えても、考えるだけでは何の意味もない。
自分の考えたことを形にする、表現する、とにかく行動を起こす。

ベートーヴェンや夏目漱石が生み出した至高の作品も、その辛い経験を糧にしたからこそではないか。


今周りに認められなくても、
べつにいいんじゃね?
自分のやりたいことを貫いてみようよ、アインシュタインやダーウィンのように。

比べる相手は
他人ではなく昨日の自分。
小さな一歩でいいから、前を向いていこう。

そして得た『成功』は、『守るもの』ではなく次の成功のために『使うもの』。
ひとつの成功にこだわっていると失敗に繋がるのだ、ライト兄弟がそう教えてくれた。


本書は小学校低学年でも読めるよう全ての漢字にフリガナがふってあり、ちょびっとふざけたイラストも豊富、その偉人がどんな人なのか→どんな『失敗』をしたのか→そこからどんなことを学べるのかを著者がアドバイスする形式で書かれている。

内容が小学生向けなのでちょっと強引にまとめてある感がなくもなかったが、大人の私が読んでもなるほどと思う箇所も多かった。


文頭の問題の答え。

カーネルおじさんがケンタッキーフライドチキンを初めて作って売り出したのは…



65歳のときである。



私もまだまだ若いっ!!


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