る運四十八手 その十三
寒さが深まると、どうも第三の眼がドライアイになっていけない。勘がしぱしぱする。目薬をしても、額がちょっと照かるだけである。ところで、その第三の眼。軀の正中線にないことが多い。
日本人の場合、大概は右眼が背骨の延長上、すなわちセンターにくる。これは背骨が左側にズレ、左半身の肉が硬直し、右眼を左にひっぱる傾向にあるからだとおもわれる。病の兆しがまず左に現れることを考えれば、日本人の情態というのは、ご存知のとおり、お世辞にもよくない。第三の眼はますます乾き、もはや乾物化してしまっている。すなわち勘が悪く、その不信感が或る種の型を求める。しかも、たしかな型ならよいものを、勘が働かぬものだから、高確率でしょうもない型にご自身をあてはめてしまう始末である。一度、右に顔を傾けて、軀のセンターに左眼を持ってこられるとよろしい。脱皮のきっかけになることがある。寒さで着込んでしまっているその型、春の雪解け水とともに流すのもまた風流である。