『高堂巓古 Officia Blog』 -103ページ目

軀の生成意味論 その三十四

 クンバハカというのは、中村天風の代名詞のような呼吸法で、端的に申しあげれば、呼吸のあいだに肛門をしめるということであった。ご存知、天風の師でヨガ行者のカリアッパによる智慧である。しかし、この身体感覚には疑問が残る。なぜなら、のちに弟子の藤平光一から「肛門をしめたら、重心があがるでしょう。意識をフォーカスするのは、もっと奥ではありませんか」といったような話をされ、天風もそれにうなずいているからである。

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 ところで、仙骨というのは、どの国の言葉においても、大概、霊性を帯びている骨だけれども、せっかくの骨もせいぜい仙骨の角度を変えるとかいった身体感覚程度にしか使われていない。結局、


仙骨、あれは回転物である。


 したがって、イメジでもって仙骨の横回転をしたとき、副次的に肛門がしまるようになっている。これが不可思議なことに、縦回転にすると、仙骨は前後するだけで、肛門にはなんら反応はない。おそらく、クンバハカが提供しているものは、仙骨の横回転。つまりは、自転する星ということになる。これが真の引き寄せの身体感覚。仙骨の重力に万物が引き寄せられるのである。