Lesson 71 『神の身体 ~伸ハ神ナリ~』 その1
【Key Words】 稲妻 日・月・星 花脱花
神
およそ この物真似は 鬼がかりなり
-世阿弥 『風姿花伝』
伸ハ神ナリ と沢庵和尚が『理氣差別論』 に記しているのを受け、未熟ながらも、神の身体に挑みたいと思います。
神という字の音符である「申」は、稲妻の形を表しており、そこに、神を祭るときに使う机を意味した「示」が合成されました。そもそも、「示」という字の下から出ている三線は、日・月・星の光を表しているという説があるくらいです。稲妻が、日・月・星の橋をつたって静かに舞い降りてくる風景を、思わず連想してしまいますね。
光とは、一瞬であり、無常です。
故に、神の身体ともなれば、居着くことのない、ある種の浮わつき が必要ではないでしょうか。人生、浮つかないことには、光のような速さと美しさは出ないのです。
花脱花。
美脱美。
神脱神。
花から脱したところに花があり、美から脱したところに美があり、神から脱したところに神があるような氣が致します。
身体は、神から離れすぎてもいけないし、神そのものであっても臭い です。
さて、どうします?(笑)
今宵も月が綺麗ですね。
Good Night♪
Reference
『常用字解』
白川静 著
平凡社
written by
JPTA(日本プロテニス協会)
USPTA(米国プロテニス協会)公認コーチ
♪草こーち♪
【編集後記】
先日、寿建設社長のお誕生日会を、ひっそりと行っておりました。少人数ながらも、心温まる会のクライマックスで、社長がケーキのローソクをふっ♪と消されたと同時に、それは起きました。ものすごい豪雨が、突然、降ってきたのです。ここまで、神に愛されている人もなかなかいないかと……(笑)