ラジコンヘリコプターの3Dとは一体なに? | RCヘリちゃん   

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さて、今まで面倒くさいから、ブログで取り上げなかった事を書きましょう。

 

今更ですが、ラジコンヘリコプターの操縦方法の中で3Dと呼ばれる物を説明しましょう。

 

この写真、オジサン達がトイドローンをやりたくて、ヘリちゃんにプロポの改造を依頼してきた時に製作した操作方法の写真です。モード2をモード1に改造した物です。基本、日本はモード1の方が多いので、これで説明します。※スロットルはピッチ&スロットルです。

 

プロポの右の上下が機体の上昇降下、 (ピッチ&スロットル)

右の左右が機体の横スライド。      (エルロン)

左の上下が機体の前進後退、       (エレベーター)

左の左右が機体の右回転左回転です。  (ラダー)

 

それをふまえて、まずは正面のホバリングから!

 

機体の状態が基本形です。操縦者は、ヘリコプターの操縦席に乗って操縦してる感覚で飛ばせます。昔はラダーにジャイロが無いので、この状態でのホバリング習得に半年はかかりました。

 

今は、1週間もあれば出来ると思います。※シミュレータかXK K110で練習すると。

 

 

次は、横向きホバリング

 

 

左右の横向きですが、これを甘く見て練習しない人は多いと思います。

操縦的には、機体の前進、後退、エルロンの横スライドの見方が90度変わります。これが案外難しいんですよ。慣れるまで、操縦者が機体に対して45度向きを変えて飛ばすのが練習のコツです。慣れたら機体に対して90度目線で飛ばしましょう。

 

人それぞれ、得意な方向があるようです。私は左側が得意

 

 

次は、対面ホバリング

 

これが、ラジコンヘリコプターの一番目の壁になります。これが出来なくて辞めちゃう人もいるし、出来ないまま何となく飛ばしてる方も多いと思います。

 

操縦は、機体の前後のエレベーター舵が逆になります。機体の横スライドのエルロンも逆になります。機体の回転のラダーも逆舵になります。普通なのはピッチ&スロットルの機体の上下だけです。

 

頭の中で、4系統の操縦のうち3系統を逆に考えて操縦する必要があります。ここで才能があるのか無いのかわかっちゃうんですね。でも、基本努力すればできます。多分、出来れば10万円とか言われたら、80%は出来ると思いますね。何事もお金の力は強いですよね。

 

ただし、対面重視で練習すると、正面ホバリングで舵を間違え、機体が自分に激突するという事故が発生するかもしれませんので、あくまで対面専門にならない様にしてください。

 

この次に来るのが、上空飛行です。操作方法は飛行機に似てます。

 

長くなるので、ここでは簡単に説明します。

 

前進を始める為に、エレベータを少し前に倒します。同時にスロットル&ピッチを少し上げて速度を増します。希望する速度が出たら、エレベータとスロットル&ピッチの微調整で速度を維持します。

 

旋回は、エルロンで機体をやや傾け、エレベーターアップ(ホバリングで言う後退舵)を入れて、ラダーを適度に微調整して旋回をします。因みに、高速前進中にエレベーターをアップにすると機体は機首を上に向けて垂直上昇し、さらに続けると機体は宙返りします。その時に、スロットル&ピッチを微調整して、宙返り中の背面時に機体の降下を抑えます。

 

前進の機体を止めるには、エレベーターを後ろ(アップ)少し入れたら、上昇しない様にピッチを少し下げる感じです。止まったらエレベーターとピッチを使い機体を水平にして完了。

 

3Dフライトは、これを前後左右、各斜め姿勢で行います。それぞれ舵の作用が変わるのを瞬時に頭で切り替えて飛行を続けます。

 

続いて背面ホバリングです。

 

背面ホバリングの基本形です。ピッチ&スロットルが逆で、エレベーターとラダーが逆舵になります。背面の場合、スロットルはピッチと切り離され、アイドルアップモードとして作動しますので、基本機体の上下はピッチで行います。(ローターの角度を変えて揚力を得る)

 

 

次は横むき

 

 

 

ピッチ、エレベーター、ラダーが逆舵なうえ、エレベーターとエルロンは90度ズレます。割と、この姿勢を練習する方は少ないかもしれませんが、やっておいた方が良いと思います。ピルエットフリップをやりたいのなら、真剣に練習してください。

 

 

背面の対面です。ピッチ、エルロン、ラダーが逆舵になります。エレベータ-も見た目逆になりますが、考え方次第で正常な舵として考えることが出来ます。エレベーター前で、機体が前に移動し、エレベーター後ろで自分に近づいてきます。でも、頭がこんがらがってしまいますね。

 

ただ、この姿勢を最初に練習する方が多いです。正面から背面にフリップすると、この姿勢になるからだと思います。

 

背面状態でも、上空飛行時は、正面の上空飛行と同じことが出来ますが、その都度、舵が正常から逆に目まぐるしく変わります。それを頭で瞬時に分析して操作します。

 

 

 

 

RCヘリは、機体が縦でも横でも浮き続けることが出来ます。この絵は縦メトロと言う技で、ピッチとエレベーターを微調整して、機体を降下させない揚力を確保してその場で浮き続ける事が出来ます。

 

こちらは、サイドメトロです。ピッチとエルロン&少しエレベーターを微調整してくり返すことで、機体が横のまま浮き続けることが出来ます。

 

 

 

裏縦

 

裏横

 

 

裏縦、裏横になると、ラダーが逆になります。ここまで出来ると何か特殊能力が芽生えるかも?

 

以上、これでも60%ぐらいしか語れませんでしたが、如何にラジコンヘリの3Dフライトが高難度がお分かりいただけましたでしょうか。

 

プロポには沢山のスイッチが付いています。わからない人は、そのスイッチを入れると、ピルフリとかピルチクが出来ると思っています。私のフライトを見学した人が言った事です・・・・。

 

でも、実際は機体の姿勢を目で見て、頭の中で舵の入れ方を瞬時に切り替え、スティックを操作して飛ばします。ドローンのようにGPSやセンサーを使った安定装置は無く、常に細かい舵を使い機体を安定させないと墜落します。※一般的に3軸ジャイロは補助程度の物です。

 

人間の脳の驚くべき特殊な性能を開花させるとどうなるか、やってみたらどうでしょうか?あと、軽度の言語障害にはご注意ください。