みなさん、お身体の調子はいかがででょうか。

しばらくぶりのブログ更新となりました。
あっという間に、マスクをしながらの夏は過ぎ、もう北海道は冬支度です。

 

今回は、内科医SATO真面目に話します。(いやいや、いつも真面目です!)

昨年から歯科医の先生たちと始めた「根本療法研究会」についてお話します。
「根本療法研究会」は、

病気や体の不調を根本的に改善・予防したいという、同じ考えを持つ医師・歯科医師・医療従事者の集まりです。

「根本療法研究会」の「根本療法(こんぽんりょうほう)」とは?そもそも

なにか…

文字通り、病気の症状を和らげるだけではなく、

その原因からアプローチして健康な状態を取り戻し、維持する事を目的とするものです。

疾病を患っている人にとっては「治療」、

疾病を煩っていない人にとっては「予防」になります。

現在の医学部で習う標準的医療は、薬や手術などの手法で、病気の状態を落ち着かせる「対症療法」が主になります。
急性期症状には、非常に有効な医療ですが、生活習慣病など慢性的に症状が続くものでは、十分な効果を発揮できない場合があります。また、個人差を考慮されない点で、全ての人に有効とは限りません。
ある人には有効であっても、ある人にとっては副作用となる事もあります。
そこで、標準的医療だけでなく様々な治療法を併行し、個々人の身体に合う根本的な改善に導く方法を考えていこうとするのが、この会の目的です。

医科歯科連携を目指して



医科歯科連携とは、臨床医学において医科と歯科が協働し、患者の疾病に対し総合的な治療、疾病の予防にあたることをいいます。

近年、口腔内細菌と糖尿病・虚血性疾患など全身疾患との関係が解明されつつあり、最近では歯周病と認知症、誤嚥性肺炎との関係が報告されています。
また、栄養の面から見て、口腔内の健康は、食事から必要な栄養素を摂るための最初のプロセスに大きくかかわっているので、ここでつまずくと、その後の胃腸での消化分解、吸収にとって非常に大きい影響が出てしまいます。
「根本療法研究会」では、医科歯科連携を推進するため、医科・歯科相互の情報の共有、相互の専門知識の収集・理解と活用する場としての役割があります。

僕は、消化器内科専門医なのですが、口の中も消化器系の一部と考えており、医科歯科連携は根本療法を考える上で非常に重要になってくると思います。

全国的にも医科歯科連携がうまく機能できていないため、我々で実現し、皆さんの健康に寄与できれば良いなと思っています。

当会の歯科医の先生方は、非常に勉強熱心です。様々な勉強会、セミナーに参加されており、知識が豊富。色々なことを教えてもらえるので、参加していてとても楽しく、とても勉強になります。

今は、医科歯科医の集まりですが、これからは、他の医療従事者や一般の健康に興味がある人々を集め、異業種連携に発展できると良いなと僕自信は思っています。

次は、消化器内科専門医の自分が考える、根本療法としての消化器科診療について紹介したいと思います。

 

内科医SATO(消化器内科専門医)

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