3月は、卒業式のシーズンです。
この頃になると、大学卒業の謝恩会の時、
ある教授に書いてもらった贈る言葉を思いだします。
それは、「一点突破、全面展開」です。
この一点突破に、それぞれの憧れや苦難があるので、
それぞれの状況にもよります。
幸運に恵まれた人は、一気に頂点に立つかもしれない。
右往左往しながら、40年でたどり着くかもしれない。
脳は、1日6万回考える。
考えることについて、集中することの大切さを実感しました。
これまでの僕は、好奇心のままに、手を広げていました。
今は、これを知ることで、この6万回の比率を高めるように、
「6万回、6万回」が、毎日の口ぐせのようになりました。
1日6万回考えるならば、その考える領域を絞り込むことです。
デボラ・ザック著/栗木さつき訳『一点集中術』(ダイヤモンド社2017年)
p35 「同時進行」をやめるだけで成果が上がる
p37 膨大な情報の「誘惑」に流されない
2017年12月26日に、アマゾンにレビューを書きました。
タイトル「一点突破、全面展開」(70人、役に立った)
成果を出すについて、いつも考えています。
「成果とは何か?」「売り上げ目標?」「生産効率?」「人材育成?」
いろいろな場面があり、その問題発見と打開策を模索します。
すぐに取り組める課題もあれば、数年、数十年単位もあります。
「この成果を出す」ことの取り組みを、サイバーエージェントの
人事最高責任者の曽山哲人さんのYouTubeを繰り返してみて学びつつ、
考え、実行している毎日です。
中田大樹さんの口ぐせのように伝わってくる「壁打ち」から、
日記を連想しました。これは、日々のブログにも言えます。
心理カウンセリングのように、人に話すこと、その場では気づかなくても、
別れた数時間後や数日後に、考えやアイデアを自分自身で見出すことが、
同じようなこととして、ビジネス用語として「壁打ち」があります。
2019年2月24日
大畑茉優さんの言葉 「タスク管理をタスクにしない」
「TO DO List」と、Taskの違いは、
タスクには時間的な期限があることです。
精神的にも、締め切り効果で追い込まれます。
ロバート・J・スタンバーグ著 小此木啓吾 遠藤公美恵/訳
『知能革命 ストレスを超え実りある人生へ』(潮出版1998年)
p31~p35 クイズ・キッズ(神童)たちになにが起こったのか
テレビ番組になったクイズ・キッズは、IQが極めて高い、
多くの場合160を超える子どもをよびものにしていた。
ところが、成人後の彼らを追跡してみると、
ほとんどの者は平凡な人生を送っており、
輝かしい成功を治めたものは、ただの一人もいないことが分かった。
ここでの視点は、子供の頃、天才のように思われたけど、
断片的な知識では、社会的な成功にはつながらない
との考え方を述べていることです。
平凡という言葉に、賛否を問うものではありません。
「才能とは何か?」について書かれた、
心理学者の素晴らしい本があります。
アンジェラ・ダックワース著/神崎朗子訳
『GRIT やり抜く力』(ダイヤモンド社2016年)
p57 「才能」が重要ならば、「努力」はその2倍も重要であることを説明する。
p122 ひとりが賢くなると、まわりも賢くなっていく
p338 「徹底的なコミュニケーション」が人を変える
アンダース・エリクソン著(フロリダ州立大学心理学部教授)/土方奈美訳
『超一流になるのは才能か努力か?』(文藝春秋2016年)
p132 バイオリンを習得するのはどれほど難しいのか?
p251 「褒めて伸ばす」はやがて使えなくなる
p282 「生まれつきの才能」を裏付ける証拠は一つもない
脳は、1日6万回考える。
その約95パーセントは昨日のこと、その内の約80パーセントは悪いこと、
マイナス思考。
だから、前向きに考えるのは、意識的な力が必要です。
特に、「リスク力」は、大きな課題になります。
研究者の本を読んで、
「リスクとは何か?」と「世界の人々の国民性」を知りました。
南場智子著『不格好経営 チームDeNAの挑戦』(日本経済新聞社2013年)
p201 コンサルタントと事業リーダーの違い
p214 人が育つ組織
南場さんが、NHKテレビ「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演された時、
彼女が微笑みながら「私は料理はしません」と話されていたのが印象的でした。
それだけ、仕事に集中されているということを学びました。
ピーター・バーンスタイン著/青山護訳『リスク』(日本経済新聞社1998年)
p332 リスクは気合い(ガッツ)の問題で、数字の問題ではなかった。
2018年2月11日に、アマゾンにレビューを書きました。
タイトル「“ベンチャー企業の創業”に関連して、“不確実回避の国民性”を知る。」
(1人、役に立った)
アメリカ、タイからの帰国子女と話して思ったのは、現代の日本人よりも、
昭和の空気を感じる人間味があることです。
それと、国内の3人兄弟姉妹と家族が多い人からも同じ空気感があります。
不確実回避とは、リスクに対する気持ちです。
冒険心や、未知の心理的な負担に対する耐性です。
ギャート・ホーフステッド著 萬成博/安藤文四郎訳
『経営文化の国際比較 多国籍企業の中の国民性』
(産業能率大学出版部1984年)
p153 図4・1 各国の不確実性の回避指標の値
実測値 日本92 タイ64 デンマーク23 これは何を意味するのか。
信田雄一郎さん 2020年11月2日
脳は、1日6万回考えます。
僕の座右の銘は、
人生、帳尻が合えば、すべてよし。
旅は道のりに、その楽しみがある。
あなたは、今、何に夢中ですか。
(2019年3月2日のブログを、加筆修正)