「血液型による性格を、あなたは信じますか?」
なんとなくだけど、数十年おきに、この大ブームがあるように思う。
大学1年の頃、名古屋市港区築地口の地下鉄近くの京屋さんの、
2階の書店の南面の下から2段目の棚で、血液型の本に出合いました。
良い本との出合いは、どこで買ったのか、覚えているものです。
その場面の映像が、今でも脳裏に浮かぶ。
能見正比古(のみまさひこ1925~1981)著『血液型人生論』
(日本文芸社1979年)を手にしたのが、最初です。
血液型には、その性格に特徴があることを学び、その頃、かなり読みました。
それで、友だち、アルバイト先など、いろろいろ観察して、
「あの~、ひょっとして、血液型はB型ですか?」と話題にしたりしました。
「あたっている」とか、「あたっていない」とか、
そんなことも、たくさんありました。
この話題に触れていえることは、
いろいろな場面で話しのキッカケになりました。
この血液型ついて、心を閉ざしている人もいるので、それはそれで、
その人の心と知性の許容範囲を知ることもできました。
小さなコトだけど、おつき合いと仕事のことでも、
対人関係の距離感を、僕なりに測れました。
歴史上の人物の血液型から、人物像を想像することも楽しめました。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の血液型をイメージして、
その時代に生きた鼓動を感じたりできました。
約400年前の文(ふみ)の血判から、血液型が解明されるのは、凄いです。
血液型の本の決定版は、松田薫(まつだかおる1951年生まれ)著
『改訂第二版「血液型と性格」の社会史 血液型人類学の起源と展開』
(河出書房新社1991年)と思います。
「第三章 軍隊と心理学」で、「軍隊での血液型と行動研究の流行」に
ついても述べられている。
1930年代の新聞記事なども紹介され、血液型への思いと、
時代の空気が伝わってきます。
シンガーソングライター・さだまさし(1952年生まれ)さんに、
血液型を題材にした名曲があります。
「恋愛症候群」(1985年)という、とてもユニークな内容の歌詞に、
笑ってしまったあと、笑えないような、考えさせられるものがあります。
僕は、血液型から始まり、心理学、社会学、哲学に関心を寄せるようになりました。
「人とは何か?自分とは何か?」を考えるキッカケにもなりました。
「今、パッと思いついた四字熟語は、何ですか?」
その思いついた四字熟語は、その人の、一番大切にしてる思いです。
疑心暗鬼、試行錯誤の結果でも、すべての答えが、
あなたの深層心理を表現しています。
血液型の話題も同じです。
話しのキッカケになり、考える視点の共通項の積み重ねが連帯感にもなります。
「あなたの血液型は、なに型ですか?」
(2018年11月18日のブログに、加筆・修正)