会社の歴史を、気にされたことありますか?
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももと水にあらず」を思い出します。
会社も栄枯盛衰、100年生き残る会社は、とても少ないのです。
鎌倉幕府(1185?1192?~1333、約150年)、江戸幕府(1603~1867)と、
時の政権の歴史を学ぶのも大切です。
後藤新平(1857~1929)が岩手県出身者で、彼が、台湾総督府民政長官
だったことを話した時、「台湾は、日本だったんですか?」との言葉が、
とても印象的でした。
2020年5月30日
台湾は、1895年の下関条約で日本が領有し、1945年の敗戦により失う。
約50年間も、台湾は日本だった歴史があります。
政治的な歴史を考えた上で、会社の歴史は、どうなのでしょうか?
創業者が育てた会社は、受け継がれているでしょうか?
数年前から、会社の後継者不足問題で、会社を売ったり、廃業が、
話題になったりしています。
あるテレビ番組で、「経営者の責任として、息子に任せられない。
取引先に迷惑をかけたくない」との苦渋の決断を聴きました。
後継者の育成の難しさを伝える諺(ことわざ)があります。
武井一喜著『同族経営は なぜ3代でつぶれるのか?』
(クロスメディア・パブリッシング2010年)
p37 12%の生き残り企業になる
ファミリービジネスが2代目に引き継がれるのは全体の30%、
3代目まで続くものは12%という調査結果があります。
p88 私の失敗経験と成功経験に共通する、MBAで教わらない経営手法
のポイントは、相手の意欲を高めるコミュニケーションができているか、
いないか、にあるように思うのです。
経営者が「裸の王様」になっていると、現状の把握ができなくて、
気づいたときには、手遅れになることもある。
「裸の王様」の意味をあらすじから考える※
現代にも通じる4つの教訓
https://rekishi-style.com/archives/12167
大王製紙の創業家3代目の井川意高(いがわもとたか1964年生まれ)さんは、
東京大学法学部卒の素晴らしい経歴です。彼は、社長を解任されました。
松坂屋の創業家の伊藤家17代目当主、松坂屋社長、
伊藤次郎左衛門祐洋(いとうじろうさえもんすけひろ)さんは、
解任されました。
アップルの創業者スティーブ・ジョブズも、一度、社長を解任されました。
社長が、社長であることの難しさもある時代です。
2020年2月13日
グロービズ経営大学院著 田久保喜彦監修
『創業300年の長寿企業はなぜ栄え続けるのか』(東洋経済新報社2014年)
この本で、エノキアン協会を知りました。
p16 エノキアン協会の加盟資格は、
・ 創業200年以上の社史を持っていること
・ 創業者の子孫が現在でも経営者、もしくは役員であること
・ 家族が会社のオーナーもしくは筆頭株主であること
・ 現在でも健全経営を維持していること
p17 図表1-1「日本の長寿企業」を見ると、緊張します。
200年以上は、0.03%「約3500社に1社」
300年以上は、0.015%「約7000社に1社」
日本では、虎屋(創業1530年、和菓子)、
岡谷鋼機(創業1669年 商社)、赤福(創業1707年、和菓子)などがあります。
約260年間続いた江戸幕府よりも長く経営されている会社は、驚異的です。
数人の声として、「私の定年まで、会社があれば、それでいい」
と聞いた時、これも社員の一つの本音ですね。
安宅産業(あたかさんぎょう) 総合商社 (1904~1977 73年間)
ある経営者の「私も、寝てないんだ~」のニュースを思い出します。
雪印 石川社長 雪印乳業(1925~2011 86年間)
山一證券最後の会見 (1897年創業、1997年廃業、2005年解散、108年間)
ネット時代は、経営者格差の激変の時代。
関連図書の紹介
気になっている本があります。それは、
例えば、下の子どもが15歳になったら、子育てを終え、この考えもあり。
この本は、まだ読んでいないけど、次ぎの一手になるかも。
専業主婦もあり、本人の考え方次第だけどね。