写真は、お好きですか。
               スマホで、自分を撮る「自撮り」が日常的になりました。
                インスタ映えする空間が、多くの人に好まれています。

          観光地もレストランも、いろいろなイベントも、

          インスタ映えを意識されています。


         写真の自分は、自分自身の主人公でもあり、自己確認ができる気もします。

               山に登山に行って、

   大自然の中で生きている存在感を味わうのと同じ感覚かも知れない。

                       写真を意識したのは、中学3年の時でした。
          その頃、学習雑誌が流行っていたけど、『中三コース』の付録に、
    写真家ロバート・キャパの『ちょっとピンぼけ』の伝記(短縮版)がありました。
          その中で、「崩れ落ちる兵士」(1936年9月5日頃)は、衝撃でした。

       「今、生きていた。次の瞬間に、命がない」

 

      

 

 

 

        ロバート・キャパ 訳・解説 沢木耕太郎 (文藝春秋1988年) 

      人の生命の危うさと尊さに、僕の心は震えるほどでした。

      それは、小学6年の時、肝炎で三ヶ月入院していた時の心理状態と重なります。
          「あの時、僕は、終わっていたかも知れない」との極限状態の思いが、
               自分の人生は、迷いながらも、

       一度だから、大切にしたいとの気持ちが育ったと思う。
        世間の価値観、世間体よりも、自分の判断基準を求めてきた結果、今がある。

       キャパの「崩れ落ちる兵士」は、15歳の僕の心に刻まれた1枚の写真でした。


       心の中で、「写真の魅力は、何だろう?」との思いが、棚上げされていました。

 

       

 

       この写真集を、名古屋駅前の地下街の三省堂で手にした時、

       キャパの「崩れ落ちる兵士」と同じくらいの衝撃を受けました。

       その時、この本が手放せなくて、今、ここにあります。

 

       2008年7月5日に、アマゾンにレビューを書きました。

     タイトル「生きている人を愛する喜びを知る。」(2人、役に立った)

 

 


         脚本家・山田太一(やまだたいち1934年生まれ)の

     テレビドラマ「岸辺のアルバム」(1977年)の最終回だけを、

           偶然に見て、とても感動しました。

                 洪水の濁流に流される家には、家族の歴史の写真がある。
          危険な状態、家族のアルバムの写真への必死な感情が、

             僕の心に焼き付けられた。

 

      

      山田太一著『岸辺のアルバム』(東京新聞出版局1977年)
 

    


       その後、家族写真家・浅田政志(あさだまさし1979年生まれ)を知りました。
         彼は『浅田家』で、2008年度「第34回」木村伊兵衛写真賞を受賞された。
        彼の写真を見ると、「家族を楽しむ、家族と暮らす」の気持ちが伝わってくる。

 

 

       

 

   浅田政志・写真/共同通信社・文著『家族新聞』(幻冬舎2010年)

 

    

 


                  明治安田生命のCM「時をこえて」シリーズで、
                  小田和正が歌う「たしかなこと」を聴きながら、

       恋人、結婚式、夫婦、家族、子育て、二世代の姿など、

          そのスナップ写真が大好きです。

                  それぞれの家族に、それぞれの思いがある。

 

   
          「大切な人が、そばにいる幸せが、そこにある」
                    写真は、魂の鼓動を記録する。 

 

 

 

          (2023年1月11日 加筆修正)