膀胱がんの姪の姉 | 髭の拝さんのブログ

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病について分子栄養学的観点で思い付くまま書き記しますが、中身は栄養素の生理活性をお知らせしながら
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仕事の見積もり依頼が殺到して、どこから手を付けたら良いのか?てんてこ舞いです。そんな中、膀胱がんの姪の姉ですが、市の健康診断で「便潜血反応」:要精査と云われて、「どうしたら良い?」 と連絡がありました。


「もちろん、大腸内視鏡検査になるけど、何を躊躇っているの?」と聞いてみた。

「痛い、とか、苦しい、って聞かされているので、・・・」

「苦痛のない内視鏡検査で、技量の優れた名医がいいよ♪」



私たちが会員になっているクリニックから、世田谷区用賀の坂谷クリニックに予約を入れてもらった。

この先生は実に名医なのです。20年程前から、ドクターKに依頼を受けた坂谷先生は、分子栄養学勉強会のたくさんの会員を診てこられた。特に、胃に棲みつく「ヘリコバクターピロリ感染症」の治療には熱を注いでくださった。

日本の医師たちが騒ぎ出すずっと以前から、ドクターKはピロリ除菌に熱を入れていた。その理由は、ピロリ感染症は胃炎・十二指腸潰瘍・胃潰瘍・萎縮性胃炎・胃がんの元凶である、と見通していたからです。



こんな例もありました。

31歳の女性A子さんに胃がんが見つかり、胃の3分の2を摘出手術することになっていた。A子さんは勉強会の会員さんでもあり、ドクターK「まず、ピロリ除菌をしてみてはいかがですか?」 と勧めた。


もちろん主治医は猛反発した。そんな悠長なことを言っていて、もしも、胃がんが進行して命取りになったらどうするんだ。A子さんにそう詰め寄ったという。


A子さんは、主治医の説得にかかった。

「もしもガンが進行しても、先生を責めることはしません。私の責任でピロリ除菌の治療を先にします。経過観察を半年~1年間ほどして、その時はまた診察してください。」・・・と。

どうなっても知らんぞ、と言う顔をして渋々、A子さんの意見を受け入れたそうです。



ピロリ除菌が成功して1年経った時、A子さんの胃がんは消失していた。

坂谷先生は、A子さんの決断に口は挟まれなかったと思いますが、経過観察を興味深く見守っておられたのだろう、と思います。20年近く前のことでした。



これは希少例かもしれませんが、当時は(ある意味で今でも)、ガンを目の敵にしてガン叩きに入るのが当たり前の時代でしたから、(おそらく悪性・良性境界型胃がん)こうしたガンにも斬って、斬って、切りまくったのでしょう。

ドクターKから観て、この種の胃がんはピロリ感染症の症状に違いない、と云う慧眼にも驚きますが、A子さんの英断は分子栄養学の学びとドクターKへの尊敬から決断できたのだと思います。


胃がそのまま残って良かった♪ 3分の2でも胃を失うと、31歳から先の50年間は大変な障害が残ります。

自らの健康は自ら守る、良き症例でした。



坂谷先生による、ヘリコバクターピロリの除菌数は今や3万症例を超えているそうです。この実績は、世界一です。除菌成功率と症例数共に、と云う意味です。


・・・ がんハンターの名医・坂谷先生の話を姪に聞かせて、納得した上で姪は群馬から東京まで、大腸内視鏡検査を受けに行く決心をしました。



というわけで、今月2日には妻も伴って、坂谷クリニックで検査を受けてきました。妻は、私も一緒に東京へ行くかな、と言ったのです。妻が元気になった証拠です。


姪が一番辛かったのは、検査前に飲む下剤だったと言う。それは、腸から吸収されない電解質液なのですが、温めたスポーツドリンク様で、味のない不味さ、そんな表現が一番伝わりやすいかもしれません。


腸内がすっかり洗浄されると、ドクターと話をしながら軽い麻酔のようなものを点滴注射します。スーと眠くなり、ドクターの問い掛けに答えが返らなくなると検査が始まります。

苦痛なく終わる検査に姪は喜んでいました。



姪の妹は膀胱がん、叔母である妻と義妹は乳がん、姪としては、便潜血反応があり自分もガンなのではないか? と気を病んでいたのです。

結果は嬉しいものでした。まもなく60歳になるのに、大腸には1個のポリープもなく、優秀な成績でした。

更に、今までお腹が痛くなり、脂汗と、嘔吐・下痢、気が遠くなる、ひどい時は意識喪失が何度かあった、と云う。

坂谷先生の答えは、大腸が長く、下降結腸からS.字結腸にかけて腸の折れ曲がりが激しく、腸管が押しつぶされる様な箇所があるとのこと。

おそらく、お腹の様々な症状は、それが原因なのでしょう、と教えてくれた。


「貴女の場合は、ダイエタリーファイバーを飲むと良いでしょう。」 とアドバイスを戴いた内視鏡の名医が勧めてくれたのが、薬ではなくサプリメントだったのが嬉しかった。



腸管に食べ物カス(便)が触れると、腸管は蠕動運動を活発にするのです。その時に、消化吸収されない水溶性食物繊維は便を固まらせずに、熟れ過ぎたバナナのような硬くもなく、軟らかすぎる事もない良き便になる。これが蠕動運動に伴って排泄条件を満たす、という意味で坂谷先生は勧めてくれたのです。

私はそれに加えて、グルタミンを勧めるつもりでいる。グルタミン(アミノ酸のひとつ)は、そのまま腸のエネルギーになるので、お腹の働きを良くします。


 

あっ そうそう、因みに費用は健診結果からの精査でしたので、保険が効いて総額5,700円でした。