タレント・ダンカン絶叫「初美-!愛しています!!」 | 髭の拝さんのブログ

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病について分子栄養学的観点で思い付くまま書き記しますが、中身は栄養素の生理活性をお知らせしながら
健康回復の道筋を説きます。
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乳がん、嫌な病気ですね。


発症から9年だったそうです。



ニュース映像で見ただけなので、細かいことは何も判りません。



手術法の選択にご亭主として提言したそうです。「乳房温存手術が良いのでは。」

奥様は迷ったから意見を聞いたのでしょうし、夫婦で決めた乳房温存手術、それが正しかったのだと思います。


3年後にガン転移、その後も、肝臓、肺、脳へと転移が進んだと聞きました。きっと、最善を求めて、いろいろな治療をしたのでしょう。

それは当然のことなのだと思います。




ダンカンさんの愛情表現は、解りすぎるほど耳にこびり付きました。共感を呼びました。



でも、ダンカンさんは、ひとつだけ大きな間違いをしています。


「乳房温存手術ではなく、全摘手術にしておけば良かった。(そうすれば、死ななかったかもしれない。)

そう思うのは無理もありませんが、全摘手術しても、転移して亡くなる方だっています。256年前までは、ハルステッド法手術で、それこそ胸をえぐり取るように手術していたのに、それでも、再発・転移して亡くなる方の数は変わらなかったのですから・・・。




大きく切り取ればガンは治る、と云うものではないのです。それが分かってきたから、QOLを低下させる超拡大手術を避けて、侵襲性の少ない姑息手術に変化しているのですから。



「乳房温存手術ではなく、全摘手術にしておけば良かった。」・・・そういうふうに自分を責めるのは間違いです。




先立たれて、残された者を癒す治療は、病を理解する他にないのですよね。




身に詰まされる想いでした。