顔や首筋のイボを治したい、という方がいた。
イボは、皮膚の分化異常から始まるのですから、ポーリング博士の仰った『体の機能は体内物質の分子濃度に影響を受ける。』 がそのまま当て嵌ります。
イボを取るのではなく体の治療として行ったのは、食事以外に、タンパク質を30g/日、ビタミンA 3万単位/日、その他、ビタミンB群などの摂取でした。凡そ一ヶ月半ほどでイボは消えました。もう20年以上前のことでした。
体を治療したらイボが消えたのです。
ガンもイボのように簡単に消えてくれれば良いのですが、こればかりは難しい。それでも、ガンの分化誘導療法ではビタミンAの大量投与は欠かせません。
1994年の読売新聞には、急性前骨髄球性白血病をビタミンA(分化誘導療法)で治した記事が出ていました。岐阜医大の武藤教授がビタミンAの治験を担当し、隣の内科では抗がん剤治療、そのビタミンA 対 抗がん剤の比較対象試験が行われ、ビタミンA治療のグループは、抗がん剤治療のグループを遥かに超えた好成績を修めた。(アメリカの資金提供による治験でした)
その結果に驚いた武藤教授は、転移性肝ガンにもビタミンA治療を試みたところ、標準治療に優って6割の患者に有効であった、と後の読売新聞に掲載されていた。
こうしたガンの分化誘導療法も体を直す治療と云います。
高濃度ビタミンC点滴療法について記したかったのですが、ゴメンなさい。明日記します。