自分が「がん」に罹ったら・・7 | 髭の拝さんのブログ

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病について分子栄養学的観点で思い付くまま書き記しますが、中身は栄養素の生理活性をお知らせしながら
健康回復の道筋を説きます。
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よろしくお願いします。

 

これを食べるとガンが治る。・・・そういう魔法のような力を持った食材があると良いのですが、そんなものは実在しない。

ただ、これを食べないとガンに体が負けてしまう、と言う栄養はたくさんあります。その栄養素の代表格は「タンパク質」です。乳がんの転移を繰り返す妻も、タンパク質を積極的に食べています

でも、食べ物だけではタンパクの至適量が摂りきれないので、サプリメントのプロテイン(タンパク質)も毎日飲んでいます。そのお陰かどうか、訪問看護でビタミンC点滴に通ってくれる若い看護師さんたちが妻に云う。「お母さんのお肌、つるつるですねぇ~。私よりも肌がすべすべしている。羨ましいぃ~。」 半分はお世辞だとしても、注射針を刺す腕を摩りながら言うのですから、きっと、他所の患者さんたちとの比較から感じられた感想なのでしょう。

皮膚は健康のバロメーターです。・・・だけど、褒めてくださる看護師さん、ご承知のとおり妻はステージⅣのガンです。

近頃は、ガンなのだから肉を食べなくては、と云う医師が増えてきた。数年前までは、肉や動物性脂肪を食べる欧米型の食生活が日本人のガンを増やしている、と、統計を示しながら厚労省も訴えていたのに。

一体、何なのだ? その訴えにエビデンスはあるのですか? と言いたくなる。 (エビデンスとは、治療や薬の有効性を示す証拠、検証結果、臨床結果を意味します。)

ガンには肉を食べなくては、と云う医師たちの言い回しは次のような歴史的事実を説明するところから始まる。

『かつてのイヌイット(エスキモー)の食事は、肉食主体であった。何故ならば、永久凍土のようなツンドラ地帯に生活していた彼らは、穀物や野菜類を食べることはできなかった。食料となる獲物はアザラシ・クジラ・魚類のみだった。陸地での獲物はトナカイ、少量のコケモモ。糖質摂取に関しては、殆ど皆無に近かった。

日本においては、肉ばかり食べていると心筋梗塞になる、ガンになる、と警告されているわけですが、彼らイヌイットは野菜を全く食べていない、肉ばかりを食べているにも関わらず、極端に心筋梗塞が少なく、ガンも少なかった。これは、歴史的事実です。』・・・これを錦の美旗に掲げて、それを推挙する方向に変わりつつある。

次回はガンのタンパク代謝などをお話しながら、タンパク摂取の必要性を記したいと思います。