赤血球が壊れやすいタイプの貧血 | 髭の拝さんのブログ

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病について分子栄養学的観点で思い付くまま書き記しますが、中身は栄養素の生理活性をお知らせしながら
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今までお知らせしてきたような貧血症状を抱えながら、検査しても貧血が否定されてしまうタイプの貧血があります。

それは、赤血球 が早く壊れることによって起きる貧血のことを云います。赤血球が破壊されることを溶血といい、溶血で起こる貧血なので「溶血性貧血」と言われています。

原因は、細菌感染、血漿浸透圧の極度な低下、アレルギーなどにより発症することがあります。しかし、ここでは、医療の世界で云う重篤な溶血性貧血のことではなく、一般的に起き易い「フリーラジカル障害」による赤血球寿命の短縮、についてお知らせします。フリーラジカルについては、 2013-09-14 22:34:51 テーマ:活性酸素・フリーラジカル をご参照いただければ詳しく書いてあります。

赤血球細胞の寿命が120日間で、寿命を終えると骨髄で新しく赤血球は作られるのですが、骨髄の中にある造血幹細胞から→前赤芽球→好塩基性赤芽球→多染性赤芽球→正染性赤芽球→網状赤血球へと(出世魚のような)成熟を重ねて、網状赤血球が末梢血管に放出されますが、次の日には赤血球へと育ちます。

と云う事もお知らせしました。

もしもここで、余りにも早く赤血球が壊れると、その破壊スピードに追いつくほどの造血作用が働かないと、その人が貧血になるのはお解りいただけますでしょうか。実際、造血スピードが破壊スピードに追いつけなくて、貧血に陥ることはよくある事なのです。

その為に体調不良が続き、どの病院に罹っても異常が見つからず、原因不明となることはザラにあります。と云うか、一般医療の現場では発見が難しい、と言ったほうが適切です。

もしもこの状態を放置すると、・・・

子供でしたら「ひ弱な子」

大人ですと「覇気がなく仕事や家事労働に支障を来す人」

スポーツ選手ならば「レギュラーから補欠に降格」

・・・などと、本来持っている能力が発揮できなくなります。

更に、いつの日か胆石症などを患うかもしれません。姪もそのお陰で、胆石による痛みで胆嚢摘出、以来、油物の摂り方に気を遣わなければいけなくなりました。

何故、胆石症になるかは、このタイプの貧血を解説しながら、改めて説明させていただきます。