がん、そして、リンパ節転移 | 髭の拝さんのブログ

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病について分子栄養学的観点で思い付くまま書き記しますが、中身は栄養素の生理活性をお知らせしながら
健康回復の道筋を説きます。
物売りサイトじゃないです。
よろしくお願いします。

 

 自分を見つめる、そうした心境に身を置けるのは、どのような時なのだろうか?
我欲に捉われなくなったとき、始めてその心境に立てる、と気付きました。
 仔細は、後に記したい。

 「癌」私の想い 2013-08-20 21 テーマ:妻の乳がん テーマ:検査そして手術 に記したブログをこの2件で閉じてしまうと、それは単なる話題に終わってしまう。話ネタで済ませると参考意見にもなりません。この先、辛い展開になりそうですが記させて頂きます。

 乳がん発覚後2年経った2011年9月のこと、家内は、転げ回りたくても身動きできないほどの腰痛を訴えて近所の整形外科に掛った。勿論、乳がんの病歴も伝えて受診しました。
 レントゲンを撮ったが異常が見当たらず、医師の診断は「痛みの原因は不明です」、で終わった。今日はマッサージに掛っていきますか? と勧められたが、お断りした。

 家内の苦しむ激痛を”異常なし”で終わらせる医師には、原因を探ろうとする感性すら感じられなくて、不信感を覚えずにはいられなかった。(腰痛の原因に関しては、乳がんからの骨転移も視野に入れて欲しかったのです。)

 話は遡るが、整形外科のこの医師、かつてはK先生から分子整合医学を学んだ若き医師であった。近所にそのような医師がいたのか? と興味を覚えた私は、10年ほど前にお話を聞きたくてお邪魔したことがあった。
 医師は、「K先生のところで分子栄養学を学んでいる方と、お話しするなんて緊張してしまうなぁ~ 初心者ですが、よろしくお願いします。」と挨拶して下さった。・・・純朴さを感じさせるこの若き医師の先行きが楽しみだ・・・と心の中で感じていた。
 しかし、5年後にその期待は裏切られた。

 以下、余談ですが
 今から5年ほど前に、その医師に腰痛で苦しむ患者をご紹介したことがあった。会社で仕事中に腰を痛めて、嫁さんに運ばれるようにしてその整形外科の診察を受けたのだ。
 1時間ほど遅れてクリニックに入ると、こちらから栄養素のお話は持ち出さなかったのですが、医師は、腰椎とコンドロイチン硫酸について語り出した。「コンドロイチン硫酸を飲んでも、人の身体にある60兆個もの細胞の隅々までそれが届くとは限らないので、意味を感じません。」と、話し出した。そして、この患者さんには、一か月間の安静が必要です、と自宅療養を申し渡された。

 この医師には話が通じない、と理解しながら治療は別のところで・・・と決心した。

 その患者は家内の甥で、自宅に戻って話を聞くと、「腰椎がまっすぐで、ストレートネックのようになっているから、衝撃が直に伝わって椎間板を傷めたのだ。だから、これからも作業中は姿勢に注意するように。」と云われたという。その説明には理解ができる。

 しかし、今、痛みで苦しんでいる状態なのに、甥は、とんでもないことを言い出した。明後日の日曜日に会社でゴルフ大会がある。おじちゃん、どうしても出たい! と云う。彼の嫁さんも隣で呆れ顔をしている。・・・一人で立ち上がることもできない人間が、どうしてそんな無茶を言えるのか? この男の頭の中は、神経は、どうなっているんだ??・・・

 栄養の働きを解説しながら、プロテイン、コンドロイチン硫酸+グルコサミン、ビタミンC、ビタミンB群、を手渡して摂取量を説明した。ビタミンCは5g/日、ビタミンB群は各200mg/日、ビタミンB6や葉酸は200μg/日、コンドロイチン硫酸+グルコサミンは所要量の10倍飲め。これは2倍量を5回飲むということだぞ! と云って手渡すと、彼は嫁さんの肩を借りながら、ようやく車に乗り込んで帰っていった。
 
 月曜日の夜、電話があった。「おじちゃ~ん! ゴルフ行ってきたよ♪」・・・彼の兄嫁が介護士で、その半年前に職場で同じ状態に陥った。産業医から一ヵ月間の休養を要す、と診断を貰ったが、やはり同じ栄養素を処方して3日間で治った経緯があった。甥は治りゆく様を見て確信していたのだ。
 薬は症状に向かって投薬する。しかし、サプリメントは薬ではない。分子整合栄養医学を理解して、体に向かって摂り込ませるものです。つまり、症状を治めるのではなく、体を直すものなのです。

 いけない! 余談が長すぎます。

 翌日、家内を会員制クリニックに連れて行き、MRI検査で「腰椎圧迫骨折」が判明した。骨転移のことが気になり、地元のがんセンターに紹介状を書いて頂いた。

 骨シンチの結果は異状なし。術後2年、乳がんの再発・転移は認められず、がんに関しては事なきを得た。