心と身体を緩めて穏やかなあなたへ戻す場所
治療院 『ばいたるえなじ～』
癒し手しげさんのアシスタント、くみです。
私が施術をさせていただくとき、
気をつけていることがいくつかあるのですが…
その中のひとつに、
「【欲】を出さない」というものがあります。
これは、私を含め、ばいたる道場の門下生に、
しげさんが何年もずっと口を酸っぱくして言っていること。
相手の不調をどうにかしてあげたいという欲。
成果を出したいという欲…。
施術をさせていただくにあたり、
こういった欲は一切要りません。
要らないというよりも、
欲を出しては【いけない】のです。
「相手の不調をどうにかしてあげたい」
こういう思いは、治療家さんや施術家さんと呼ばれる人には不可欠なものと思われるかもしれません。
でも…
要らんのです（笑）
ばいたる道場で初めてそんな話を聞いたとき、
結構な衝撃を受けました。
でも、その時にしげさんが話してくれた内容には、
妙に納得した記憶があるのです。
これは、
ばいたる道場東京四期生として受講していたときに、
「このおっさんは何を言っているんだ？」
という思いがそのまんま表情に出ていたと思われる…
私としげさんとの会話です。
『もし仮にね、
くみちゃんの旦那さんがわしと同じように施術ができて、
どんな痛みもどんな病気も何とかしてくれる人だったとしよう』
「はい」
『そして、今よりももっとラブラブだった新婚当時だとして』
「はい」
『くみちゃんは何だか夕方から具合が悪くて、
熱もどんどん上がってきて、
もうどうすることもできなくて布団で休んでいました』
「はい」
『頭も痛いし喉も痛い。
寝ようと思っても天井がぐるぐる回って気持ち悪い。
ひょっとしたら、私、このまま死んだりするの？なんて、
弱気なことも考えたりしちゃってさ』
「なるほど」
『そこに、どんな痛みも病気も何とかしてくれる旦那が帰ってきて』
「ええ」
『苦しそうにしている久美ちゃんを見て、
「辛いよね、苦しいよね、変わってあげられなくてごめんね」
なんて言いながら涙を浮かべたらどんな気持ち？』
「絶対にイヤです」
『そして、施術を始めてくれたとして、
嗚咽を堪えながら、
「絶対に大丈夫だよ、絶対に大丈夫だから。
僕が何とかしてあげるから」
なんて言いながら施術をしてくれたら？』
「余計に具合がわるくなりそうですね」
『まぁそういうことだよ（笑）』
治療院ばいたるえなじ～が最も大切にしているもの。
それは、施術家には人さまの身体を治すことはできない。
でも、どんな人の身体にも治癒力や回復力という働きはあって、
それは、みんなが考えているよりもはるかに強力なもの。
施術家は、
そんな治癒力や回復力がきちんと発揮させるように、
正しい方法論を以って、そのお手伝いをさせていただくだけ、
という理念。
【正しい方法論を以って、
患者さんの治癒力や回復力がきちんと発揮できるお手伝いをする施術】
それができれば、どんな不調も改善していくのです。
患者さん自身で、改善させていけるのです。
当然ですが、
誰かに施術をしてあげたいと思う時、
施術をする側には、
相手の状態を変えてあげたいという気持ちがあります。
つらそうな相手を見て、
楽になってほしいという願いがあります。
それがモチベーションなのです。
でもね。
しげさん曰く、
実際に施術をさせていただくときには、
もうその願いは叶っているんだよ。
だから、施術をしながら、
何かを願う必要はないんだよ。
ということなのです。
そこまでは、
私にも何とかできるようになりました。
でも、厄介なのは、
「成果を出したい」という欲…。
成果を出したい！
喜んでもらいたい！
褒められたい！
そんなことは考えてもいません！
なんて思ってるんですよ、自分では。
でも、
冷静に自分の気持ちを掘り下げていくと、
やっぱりそういう欲は、
どこか心の奥底に潜んでいて。
なかなか消し去ることが難しいのです。
施術の向上のためには
こういう思いも必要かもしれないじゃないですか？
そういう思いをしげさんにぶつけてみたこともあります。
そうしたら、
『自信がないから成果を出したいんだよ。
自信がないから喜んでほしいんだよ
自信がないから誉められたいんだよ。
ただただ経験を積むしかないんじゃないか？
誰が何と言おうと、
わしが施術したら絶対に体調は改善するし、
わしの施術を受けてくれた人は絶対に喜んでくれる。
そんなことはないよ、って言ってもすげえ褒めてくれる。
だって、そうなんだから、
わざわざそんなこと考えないよ』
うぅ、くそ～。
今に見てろ～。
なぜ、欲を出したらいけないのか？
それは、
【全て相手に伝わってしまうから】
なのです。
ばいたるえなじ〜の施術は、
手技よりも在り方を大切にしているのですが、
それはつまり、
施術者の在り方、
状態を伝播させることで、
施術対象者には、
受動的ではなく能動的に癒えてもらう、
というものなんです。
施術をする者の癒えた状態が、
施術を通して、ただ相手に伝わる…
癒えた状態に
【欲】はいらないですし、
【欲】があったら癒えた状態ではないということなんですね。
段々訳が分からなくなってきましたが（笑）
色々な感情を捨て施術に集中する、
結果、
施術者は良い状態で施術ができ、
施術対象者は癒えた良い状態になれる
ということなんですね。
日々の鍛錬が必要になるということです。
う〜ん。ばいたるえなじ〜の施術、奥深いです（笑）
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不思議な治療院 ばいたるえなじ～（HPには住所、電話番号を掲載しています）
くみによる施術＆ハーブテントばいたるえなじ～ハーブサロン
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