forestとグイド forest女性たくさんと

昨夜の「生放送」はサイコーだった。司会者フォーレストゥは、意外にも緊張気味。せりふを練習する俳優のように口をパクパク動かし、同じところを言ったり来たり・・・。


  イタリアは時間にルーズだと思い込んでいる人がいる。ところが、劇場での演劇やオペラコンサートでは、秒刻みな時間の正確さを要求される。

  テレビの生放送は、そんな感じなのだ。編集に時間がかかり、忘れた頃に放送される収録とは違い、放送されている時は、自分がどんな風にやっているか見ることが出来ないものだ。


  しかもフォーレストゥのようなコメディアンは、笑いをとることが命。音楽と似ていて、ゼロコンマ数秒のタイミングのズレで笑いを取れるかどうかの緊張感は、真剣勝負である。

  (そもそも「真剣勝負」の由来は、武士がホンモノの剣を使って、切るか切られるか、勝利者として生きるか、殺されて敗北するか、と言う勝負をするように厳しく物事を行なうと言うたとえで使われるようになった。だから、まさに真剣さが背中にも伝わっていた。)


  「うる星やつら」の諸星あたるノリのデレッとしたオンナたらしのシーンをテレビカメラに見せるのは、スタッフが秒読みを始めて「2、1!」で、眉毛は下がり、鼻の下は伸びる。

  プロだ。バカ騒ぎだけでは、この高視聴率番組をこれだけ維持は出来ない。


  昨日のブログで、実はわざとピンボケした写真を使ってみた。すると、コメントをくれるべにまとさんは「本当にピンボケですね。」と心配してくれた。申し訳ないが、罠にかかりましたな。実は、取り直した写真が、ちゃんとあったのだ。

  このフォーレストゥは、デジカメでうまく取れないので、かおりさんに残念そうにしているグイドを見て、忙しい最中にも関わらず、ちゃんと撮ってもらえよ」と2度目の撮影に応じてくれたのだ。写真のように女の子に囲まれるのが、嬉しいのはイタリア人の性だが。


  しかし、昨夜の撮影終了後、グイドは、自分を入れずに、フォーレストゥだけを写真に撮って、数人しかいなくなったところで握手して帰ろうと思った。「次回も来ていいですか?」と聞いたら、彼はスタッフに振り向いて、koisiteruさん、なんと「来週来れるって言ってる。彼を使わせてくれ」と言ってくれたのだ。忙しい彼は、その言葉のあと、もう取り巻きと話を始めた。かわりにスタッフが「マリカ から電話で連絡があるから!」と一言で打ち合わせをした。

  そのあとグイドの日伊交流協会TOZAIのチラシを渡そうとすると「昨日もらった。家にあるよ。これ何するところ?」と聞かれ、「私がつくった組織で・・・」「あー。残念・・」とジョークが飛ぶ。「日本人とイタリア人が出会う組織です」「女の子いる?」というノリ。


  この後の話になるが、ツイていることに、3日後の明日は、国営放送の番組で2回目に歌を歌いに出演することになった。ここでの出演は3度目になるが、これまでの2回とも放送日、時刻を報告忘れされて、ビデオテープで見ている。だから、歌を歌っているシーンの写真をこのブログにアップ出来ずに 来てしまった。


  このようにイタリアの生放送番組は、何分何秒という世界であり、そういう世界があることを知っていることに満足している。


  そう思った矢先、今朝、駅でミラノ行きの電車が、それぞれ15分(実際は20分)45分遅れることが構内アナウンスされた。