今夜もイタリア人たちのホームパーティーに数人のミラノ在住日本人を送り込む。
 ミラノは、イタリアの中でも日本人在住者が多く、最近は減ったかもしれないが、これまで4000人ほどの日本人が住む街とされていた。
 その内訳を示す報告として、ミラノの日本人学校に娘さんを通わせている女性の話では「以前は日本の商社の子供ばかりが通っていたので、子供は日本人ばかりだったのですが、ここ数年から90%はハーフの子供ばかりなんです。」その大部分は、イタリア人(大部分男性)と日本人(大部分女性)。日本へ行くフィリピン女性の「ジャパ行きさん」(ならぬ「イタ行きさん」日本の女性諸君いつもながらの失礼お許しを)という現象か?
 イタリアに来る日本人観光旅行客の団体を観察すると、女性の割合は98%ほどではないだろうか。他の国から来るイタリアの観光客の男女比は、ほぼ半々くらいだろう。
 日本という国は、マスコミの影響がまず大きいから「女性はなんと言ってもイタリア!」と言うイメージが氾濫している。イタリアに来る日本の女性には、ずっと住んでいる日本の男性を見た場合にも「なんで日本の男がこんなところにいるのよ」という目で見ている人がある。

 私の仕事では、日本から留学や個人の仕事で来る人たちのアパートを紹介をしており、留学と言えば、ファッション関係の学校、声楽や楽器演奏という音楽の勉強の学校や個人レッスン、そしてイタリア料理の修業として本場のレストランの厨房に入り、将来日本のイタメシを作るシェフになる人たち。
 
 最近は、イタリアで何でもいいから仕事をして、住みたい!と言う人たちもいる。
 いわゆる遊学と言う名目での滞在である。

 上記の人たちをひっくるめて、自分の力でイタリアに来た人々を対象に、今日のホームパーティーのような場に日本人を招待している。両国の距離をもっとなくし、日本もイタリアもいい方向に変わっていけばいいな。と言うのが望みである。

 他のヨーロッパ諸国と同じにイタリアにも、発展途上国から<出稼ぎ>でやってくる人たちがたくさんいる。反面日本人の場合、国は豊かでありながら、こちらの生活は<気楽そう>だと見えるのか、人の流れは東から西へだ。
 「日本で仕事をして住みたい」と言うイタリア人もいるが、休みもなくこき使われる仕事ばかりの生活はいやだ。と言う声が聞こえる。
 日本人にしてもイタリア人にしても、下働きまではしたくない。と言う構えはあるようだ。スポーツや芸能会の世界でスタートして国民全員に知られるほど有名で、イタリアに上陸するなら別だけど・・・。
 
(写真は、香港で出版されている、サッカーのナカタが表紙を飾る英語と中国語の二ヶ国語ファッション雑誌<東西雑誌>。ミラノの空港の書店で並んでいた物。>