さて今週も日曜日はお返事の時間、行ってみましょう!
今週も主に傾国の美女を巡って様々ご意見いただきました!
★傾国の美女問題
日本における傾国の美女って誰だと思う?とmafちゃんに無茶ぶりをしてしまったのですが・・
mafちゃん「藤原璋子さまとか、如何でしょうか。
かの崇徳院のご母堂様というのも含め」
でた、待賢門院様~!!
待賢門院璋子と美福門院得子の女の戦いは日本史のクライマックスの一つですよね・・あんまり知られていないのがもったいない。
しかも美福門院得子は玉藻の前、つまり九尾の狐のモデルになったといわれる、こちらはこちらで傾国の美女。
そこに日本一の妖怪・鳥羽法皇やら日本一の大天狗・後白河天皇が絡んでくるんだから(そしてそこに殴り込みをかけるわれらが木曽義仲とか!)盛り上がらないはずはない!!
璋子と得子という二人の絶世の美女が、平安時代に長く続いた貴族政治を終わらせて武士の世の中に移行するきっかけを作った、とすればたしかに傾国の美女ですよね~。
わたしは「王朝が倒されること」というのを一つの傾国の美女の要件だと思っているので、王朝が(すくなくとも名目上は)倒れたことのない日本においてはスケール十分な傾国の美女は難しいと思うのだけど、平安王朝の終焉という意味ではいちばん傾国の美女にふさわしいのかも。
さすがmafちゃん、素敵なご意見を有難うございました!無茶ぶりしてごめんね・・
Hちゃん「確かに傾国の美女とか言いますけど、国を傾けてるのはおバカな男ですよね。
私高校生くらいの頃に傾国の美女って響きにめちゃめちゃ憧れたんですよね〜」
そうなんだよね、傾国の美女は意図をもって滅ぼしている場合もあるけれど、別に滅ぼすつもりもなく勝手に滅びちゃう場合もあって、そういう場合は確実にお馬鹿な男が引き金をひいてるんだよね~
この「滅ぼしたくないほうの」傾国の美女の場合、すごい迷惑な貰い事故、って気がするんだけど(笑)
たしかに傾国の美女、昔は憧れたわ・・江戸時代の花魁が傾城って呼ばれてるのとかも萌えだよね、萌え。
でもHちゃんも私も根が真面目だから、万が一皇帝に寵愛されるようなことがあっても、傾国はできなかった気がするな・・「陛下、無駄遣いしないで堅実に行きましょう堅実に!」とか言っちゃいそうだもん・・
冷静に考えると傾国させるって、よほど鈍感力がないと無理だよね~
わたしなら、湯水のごとくお金を使う皇帝を見ていたらたぶん気分悪くなっちゃう・・まして自分のために戦争とか起きたら、心労が重すぎて死ぬわ、たぶん。
傾国って意外と大変なんだなと気づいた・・
そしてとりあえず匈奴、って名前かっこいいよね!!
M先輩「小野小町は、歌人であり、美人であったということのほか、私はあまり詳しくなく、しかし後世に残した影響はとても大きい人だと思います」
そう、そうなんですよ小野小町。
王朝を亡ぼしたり国を傾けていないので、世界三大美人に入れるにはちょっと役者不足だとは思うんですけど(だってほかのメンツのスケールがでかすぎるから)、文化的美女という意味では日本文化の「美女の定義」を作ったくらいの素晴らしい功績があると思います。
前々から主張している通り、私は男の歌詠みのなかでは源実朝、女の歌詠みのなかでは小野小町がぶっちぎりで好みなので・・
ただ小町の老後の扱われ方はどうかと思いますよね~あれひどいですよね~
国を亡ぼすくらいの悪女ならともかく、ただただ美しかっただけなのに・・ひどい・・
★どの女神の誘惑に屈するか問題
「一番美しい女神へ」と書かれた金の林檎の争奪戦。
女神たちがオファーした賄賂は、
ヘラ「この世で一番の金持ちにしてあげよう」
アテナ「この先の勝負にはすべて勝てる力を」
アフロディーテ「この世で一番の美女があなたのものに」
でしたが・・あなたならどれを取りますか?という究極の選択。に対し、バッサリ行くのはこの方。
Fお兄様「女神三人ともバカなんですかね?(笑)呼ばれず僻んで林檎爆弾をブッ込む女神も相当ワルだけど。どの約束も胡散臭いし(笑)」
ウけるwwww
いきなり「胡散臭い」、とはねのける益荒男ぶり!さすがです!!
これにはきっと女神もびっくり、すげー人間がいたもんだ、と感心して、戦争起きなかったかも・・これこそ救国の益荒男説あるよ!
Hちゃん「なんかどの力もあんまり興味ないんですけど…やっぱり富かな…?」
Tくん「トロイのヘレネといえば、映画で演じてたダイアン・クルーガーは本当に美女だと思い大好きでした!でもな、ダイアン・クルーガーくれると言われても、自分的にはアテナの誘惑が一番強いかな⁉︎」
いやそうですよね。少なくとも一番の美女(女子向けにこれを「一番の美男子」と読み替えても)少なくともアフロディーテはないよね!
わたしは絶対アテナ、今後の勝負事全部勝ちたい!競馬も全焼間違いなし!
と思っていたのだけど・・
Hちゃん「でも勝てるってわかってたら楽しくなさそうじゃないですか!」
と言われて、なるほどな、と気づきました・・
わたし、ゲーム大好きなんだけど、勝つとわかってるゲームやるのつまんなそう。チートで将棋名人になってもうれしくないし。なんかすべてがむなしくなりそう。
というわけでやっぱり私も富にする・・最後は銭やで!!!(えっそんな結論でよかったの・・?)
★王昭君問題
木月さん「漢の後宮にずっといたら乗馬経験なんてあったか分からないし(猛練習したのかな…;)それも遊牧民に嫁げば沢山乗らないといけないし、慣れないとお尻の皮がむけるとかいうし。王妃なら、異民族出身でも規範になる位出来ないといけないだろうし。
いくら異国から嫁いだという事に配慮があったとしても、またかしずかれる身分だとしても、食生活は全然違うし水は超貴重品だし、家畜の扱い方とか「遊牧民なら当然持っている筈のスキル」が無くて( ゚Д゚)ハァ?あの方羊も捌けないの!?ご馳走(羊)出したのに残しちゃってやーねー、とかヒソヒソ言われたりしたんじゃないかと余計な心配をしてしまいます」
これはね!!木月さん!これはもろにね!!!
わたしの推しすぎるドラマ、ゲーム・オブ・スローンズの展開なんですよ!!
もしもお時間があったら是非、シーズン1だけでもいいので、ゲーム・オブ・スローンズをご覧になってみてください!
書いていただいた一連の出来事、ちゃんとドラマに出てきて、ちゃんと描かれてるんですよ~
だからわたしこのドラマ見て、ずっと王昭君のこと考えてました。
まあその後の展開はアレなんですけど、少なくともシーズン1は、匈奴の王と王昭君の物語だな、って。
そしてこの匈奴の王がイケメンで・・!!
★キルケ問題
Fお兄様「 キルケ女史はヤバい(笑)一枚目の絵の猛獣を見たときになぜだか猛獣から人の匂いがしました。やべえ、鳥肌チキンスキンがビシバシ」
と、先ほどの益荒男発言からキルケやばい発言の振れ幅が大きいFお兄様www
おもしろいwwww
猛獣使いに憧れている私にとってもキルケはある意味憧れ、でもやっぱりちょっと反面教師にしなくちゃいけないな、って思ってる~
思い通りにならない恋を力技で捻じ曲げるのはやっぱりよくないよね・・
そしてわたしはどっちかっていうとオデュッセウスがヤバいっておもってる。智将というわりにぜんぜん智将な感じがしないところとか・・
というわけで今週も日本古典文学から中国古典、そしてギリシア古典まで、楽しく語らせていただきました。
皆様に感謝です♥♥