ちょっともろもろ、お返事したい内容とご紹介したいコメントがたまっているので、今日はお返事の時間特別枠。

 

★九尾の狐問題

九尾の狐が最終的にたどり着いた日本国、しかも平安末期。

ただでさえ人間たちが魑魅魍魎級のどろどろ人間ドラマ繰り広げていた時代でもあり、なかなか盛り上がりました!

 

九尾の狐は韓国のしか知りませんでした!日本にもいたのですね。(H先輩より)

 

H先輩によると、九尾の狐は韓国ではメジャーなドラマの素材だとか。

せっかく日本にやってきて日本で死ぬところまでやってくれたのに、わが国ではあまり知名度がないとはかわいそうな九尾の狐ですが・・

 

九尾狐は、日本の妖怪伝説の中でもトップ3に入るくらい怖い妖怪ですが、東アジアには同じような伝説があるんですね。
那須に九尾狐の殺生石が実在?するという話を前に聞いて、調べたら観光地になってるみたいで、行ってみたいと思っていたのですが、狐が怖くてまだ行けてません。(M先輩より)

 

屈強な日本男子でいらっしゃるM先輩をいまだに怖がらせているのだから、面目躍如というところでしょうか。

ちなみに私もH先輩(女性)も全然怖がってません(笑)

 

うーむ、女性の方が腹座ってるなぁ。対妖怪には。(M先輩)

 

だって狐だけど、美女ですよ!むしろ会いたい!

安倍晴明に憧れている私としては、気合で陰陽道の真似事くらいできるつもりなのでたぶん大丈夫!!

 

妲己、私は横山光輝先生の『殷周伝説』、それにやはり諸星大二郎先生の『太公望伝』で知りました。酒池肉林があったり、梅伯が炮烙の刑に処せられたり。中国の歴史は悪女に事欠かないみたいですね。(Jasminお姉さまより)

 

でた、諸星大二郎先生!これはやはり避けては通れないような気がしていましたね・・

上記、M先輩が九尾の狐をやたら怖がっている問題にも通じる気がするのですが、総じて、男性は悪女系人外のことをかなりなまなましく怖がっていらっしゃるイメージが・・身に覚えがあるから・・???

 

女性から見ると、生身の人間で残酷なのは怖いけど、人外が美女な分にはむしろおおらかな気分になるような気がするんだけどそんなことないでしょうか。

だってほら、

 

じつは、狐だった、東洋の悪女問題。
西洋のような、キリスト教世界にない、おおらかさがあります。
傾国の美女と関係ないけど、南総里見八犬伝って、じつは、もともと、犬だったというのも、おおらかな夢がありますよね~(メアリさまより)

 

って、メアリ様も言ってるし!

そうなんですよ、里見八犬伝の犬だった、ってのも、小さいころは「えっ、犬・・?いくら好きでも犬とは・・」って思ったこともあるような気がしますが、いまとなってはなんておおらかでいい話なのか、と。つまるところ

 

しかし異種間の交わりって…今も昔もネタになる材料なのね…
そんな馬鹿な。(Rちゃんより)

 

ってことなんでしょうか。

流行ってるもんねえ、異種族もの。まあ最近はエルフやらドワーフやらの亜人類系が出没してるから、犬やら獅子やら牛やらとはちょっと違うかもだけど。

でもギリシアでは頭は牛で生まれてきちゃうのに、東洋だとちゃんと人間体でうまれてくるのが東洋思想のおおらかさ、なのか。

 

そして妖怪より恐ろしい人間たちについては・・

 

鳥羽上皇、可哀想。
要は白河法皇が人でなしだったツケが回って平安朝が潰れたんだと思います。
白河、後白河、後醍醐、この3名が史上3暗君、、ではないかと、、以下略。。

あと個人的には醍醐天皇も嫌い。
なぜなら宇多上皇を退けて道真を追放したから。
歴史上、時平は悪と皆が認識してるのに、その時の君主の醍醐天皇はなぜか名声を保っている。。
延喜の治として理想化されてるのは謎です(Tくんより)

 

この話題大好きすぎて私としてはしばらく語っていたいくらいなのですが、鳥羽上皇は間違いなくかわいそうですよね。というか白河法皇が人でなしすぎるというか、妖怪すぎるというか。

白河法皇(もちろん、もと天皇)は、最愛の女性と死に別れてしまった後はあっちこっちの女性といろんな関係を持ち、その女性たちを息子やら臣下のものたちに下げ渡していたということで、平清盛や崇徳天皇が「実は白河法皇のご落胤では?」という話になって、平安末期のいわゆる「末法の世」をさらに引っ掻き回したことは確かですよね!

時平VS道真の戦いについてはいずれ書きたいと思っていますが、私は両方好きだよ、時平公も道真公も!

 

私の先祖(摂津源氏なので)が京の外れを定住地と決めて、多分勝手に「ここは俺たちの土地だぜ!」って占拠した頃に妖怪戦争勃発したんですか。都に妖怪が出るのだから都の外れのド田舎は妖怪だらけだったのかも、とニヤニヤしています。(Fお兄様より)

 

なぜお兄様という呼び名になったかというと!なぜなら私も源氏の子孫だから!!遠い親戚!!!

でも私は家紋が笹竜胆で祖父の出身が足利に近くて、しかも苗字がかなり特殊だから、という理由で勝手に「足利源氏の子孫に違いない!」と思っているだけなのですが(笑)、Fお兄様は家系をきっちりさかのぼれる本物。

羨ましいです・・。

ただまあ・・源氏は武家の棟梁の血筋、といえばもちろんかっこいいけれど、本家のひとたちは実際は唖然とするほどの身内殺し一族ですからねえ~

足利源氏の親分たる足利尊氏も、なんていうか、アレだし(わたしはそんなアレなところが大好きだけど)、摂津源氏もきっと大暴れだったんでしょうね。

でも都の妖怪(人間)が一番怖いような気もします。

 

子どもにサンスクリット語源の名前をつけた私的には食いついてしまうネタ!
9尾とか999人とか、そういえばアングリマーラーも99本の小指を集めてあと一人のとこで正気になるとか、仏典で9はマジックナンバーというかその時人生動くというか。(Rちゃんより)

 

サンスクリット語はやばい。かっこいい。大学の授業でとったけど最初の2階で挫折した私が言うことじゃないけど。でもかっこいい。おこさんにサンスクリット語源の名前うらやましすぎ~

東洋的美意識って、完璧なものをほんの少し完璧じゃなくしておくところにあるというから、99はすごく意味深な数字なんだろうね。

百夜通いも九十九日めに死んじゃった、っていうね・・

やばいこの連載も100日連続を目指してるから99で力尽きるかもどうしよう。

 

 

と、すでにだいぶ盛り上がったところで、

 

★中国王朝を替え歌で覚える問題

いーんしゅうしんかん さんごくしん なんぼくちょうずいとうごだい

そーげんみんしん ちゅうかみんこーく ちゅうかーじんみんきょうわこーくー

 

と、中華王朝を水戸黄門(あるいはもしもし亀よ)で覚えることについては、各方面から思い出が続出。

 

なつかしー(私はメロディ無しの息継ぎなしの一気だった)(Mちゃん)

 

新約聖書の順番をもしもし亀よ亀さんよの歌で覚えさせられたのを思い出しました。
マタ、マコ、ルカ、ヨハ、使徒、ローマ…(Hちゃん

 

中学の同級生が、
「ちちしみげ
 なほごとずなふ
 さごぜししい」
(新しい順に並んでいます。中華人民共和国、中華民国、清、明、元・・・・殷)(M先輩)

 

それにしても『水戸黄門』のメロディで中国王朝を覚えるとは・・・私もはるか昔の受験時代に知っていれば良かったです!(Jasminお姉さま)

 

など、皆様のいろいろな暗記術をご紹介いただきました。

みんな、苦労してるんだな・・(しみじみ)

でもM先輩の「ちちしみげ」は覚えられる気がしないwww

 

そして某日本文化の伝道師、Iさんからは

 

一番に夏王朝を是非お加えください。東アジアのひとつの思想源流となる神仙思想を築いた王朝だと思ってます。中国の道教から日本では陰陽道、時代を経て茶の湯や花、能楽の中にも神仙思想は桃源郷や北斗七星等で描かれてます日本文化の一つの礎となっている事は明らかだと思ってるので超大事なとこ!(Iさん)

 

との貴重なご意見。

そうだよねーそうだよ、安倍晴明師に憧れる私が夏王朝をないがしろにするなんてよくなかったー

(替え歌作ったの、私じゃないけど・・)

こんなことでは、九尾の狐と戦うなんてとんでもない・・禹王さますみません!

ちょっと中華神仙思想は歴史が古すぎて、とてもこの世のこととは思えないのですが、女神・女媧(ジョカ)っていう名前すごい可愛いしいつかちゃんと調べてみたいと思っています。

それにしても陰陽師って男しかなれないって誰が決めたのー

 

 

いやはや教養遊びの楽しみは尽きませんね。

皆様にも喜んでいただけているのなら何よりです。100回目まで死なないように頑張りまーす!