物語に登場したらこの人は美女に違いない!とおもえる名前を勝手にランキングしてみようというこの企画。

前回は4位まで発表したので、今日はベスト3を発表しまーす。(私の独断と偏見です)

 

 

第3位に選ばれたのはアンジェリカ、あるいはアンジェリク。

「Angel」ではじまる名前(アンジェラ、アンジェリーナ、そしてアンジェリカ)というのはもちろん「天使」を語源としているわけですが、たとえば「アンジェラ」はそのまま「天使(女性形)」。

前回も書いた通り、「イーナ」をつけると日本語におけるところの「●●子」みたいな感じで、意味はそのままにちょっと可愛らしくなるので、「アンジェリーナ」というのは「可愛らしい天使」という意味合いを持つことになります。

(だからアンジェリーナ・ジョリーを見ていると、名は体を表さないんだな、とも思う・・)

 

アンジェラもアンジェリーナも非常に魅力的な名前ではあるのですが、そして天使なんだから美形に決まっているのですが、でも「美女っぽい」という意味では「アンジェリカ」を押したい。

というのはアンジェリカ(あるいはアンジェリク)って、天使の形容詞形なんですよね。

つまり「天使のような」とか「天上のもののような」という意味になる。

天使そのものではなく、「天使のような」という形容詞であるところに美女の色気が感じられませんか!

日本ではアンジェリークといえば某ゲームとして超有名になってしまった名前ではありますが、長篇大河ロマンピカレスク小説・アンジェリクは私の今、読み返したい小説ナンバー1です!

 

 

さあどんどん行きましょう、

第二位! アルテミシア!

この名前ももう美女としか思えない・・月の女神アルテミスの名前というだけで圧倒的に美女オーラが漂ってるし、音としても美しい。

とはいえ女神アルテミスは、処女神だし狩りばっかりやっているスポーツ系少女のイメージが強いですが、アルテミシア、となると月の光の中にたたずむ神秘的な美女の趣

歴史的には、女流画家のアルテミシア・ジェンティレスキは以前ご紹介しましたが、さらにすごいのは古代のトルコ地方の女王、アルテミシア1世。小さな国の女王にして、世界最強の女海賊!

あのサラミスの海戦での活躍でも知られています。

女王で、海賊で、アルテミシアって、どんな小説の主人公ですか?という感じですが実在の人物で、この名前のせいで絶対に美女だと思わされてる。

女王の名前系では、アテナから派生している「アテナイス」も美女っぽいけど、やっぱりアルテミシアにはかなわないかな~。でも!アテナイスはあのモンテスパン夫人の名前だから、美女は美女っぽい名前だなあ、というのも感慨深いわー。

 

 

そして・・栄えある第一位は!!

 

ルクレツィア!

 

いやーこれはちょっと色々思い入れが絡んでいるような気がしないでもないですが、しかし、これ以上に美女っぽい名前ってちょっと思いつきませんでしたすみません。

フランス語だとリュクレス、ラテン語や英語だとルクレティアってなっちゃってちょっとパワーダウンするんですよね。

やっぱりイタリア語のルクレツィア、が語感的にも最高。

いわゆる、「華やかさを感じさせる発音」と言われるラ行が二つも入っているうえに「ツィ」という独特の音感が絶妙に気取ってる感じがして美女の名前!って感じ!!

古代ローマの貴族名。ルクレティウスから派生していて、語源的には「収穫・利益」などを意味するらしく、そうなってくるとあんまり美女っぽくないんだけど、あふれ出る神々しさは隠しきれません。

 

やっぱり私がルクレツィア、っていうとどうしてもボルジアさんちの妹君の話になっちゃいそうなんですけど、ここはぐっと我慢して、ルクレツィアという名前の美女の元祖というか、古代ローマにおけるルクレティアってものすごく重要、かつお色気担当(というには申し訳ない経緯ですが)の女性なんです。

 

せっかくだから次回はボルジアじゃないほうのルクレティア、についてお話ししようかな!

 

まあでも今日は、ボルジアさんちのルクレツィアに登場しておいてもらいます!