ところで、アーサー物語における湖の姫の名前について、

ヴィヴィアンとかニムエとかニマンシュとか、名前さえ安定しないくらい謎の人物、とご紹介したのですが、

湖の姫・ヴィヴィアンと魔術師マーリンの修羅場

 

 

神話とか伝説、あるいは物語において、登場人物の名前ってものすごく重要ですよね!

 

私くらいの変態マニアになると、名前だけで恋に落ちる勢いです。

アーサーも相当かっこいいですが、ジークフリートもやばいよね。ローエングリンとかもグッとくるし、まあなんていってもシーザーとかそのイタリア語読みとかは聞いただけでキュンキュンしちゃうし!

ヨハネとかホセってなるとちょっと・・まあ、パスかな・・みたいな。(ハ行がだめなのか・・)

 

と、これは男性の名前の話でちょっと妄想が駄々洩れしてしまいましたがそれはともかく、

 

今日は突然ですが、(文学歴史における)「美女に違いないと思える名前ベスト5」を考えてみたいと思います!

ここでの考察は、特定の人物のことではなく、例えば全く知らない新しい小説を読む場合に、その登場人物の詳細を知らなくても「あ、これ美女だわ」と思っちゃう名前、という定義とします。

もちろんあくまで私の個人的な見解ですので、ご承知おきください(笑)

 

まずは

第5位。ジュリア、(あるいはジュリエット)

要するにジュリで始まる名前!

名前の後ろに「エッタ」とか「エット」あるいは「イーヌ」とか「イーナ」とかがついているのは、ラテン語系言語ではメジャーな出来事で、これをつけるともともとの名前が「ちょっと小さく、ちょっとかわいく」なります。

日本語の感覚で言うと、「●●子」の「子」をつけている感覚と若干似てるような気がする。

例えばですけれども、「八重」と「八重子」の違い、みたいな。

だからベースとしては同じ名前の派生形。

そしてジュリア(男性形はジュリオ)は、ローマ貴族由来のとても格調高い名前です。

意味するところは、神々の王・ゼウス(ローマ神話ではGiove)に連なる家系のもの。

いわゆるジュリアス・シーザーの、家名(という言い方はちょっとおおざっぱですが)でもありますね。

語感もいいし、意味するところも高貴にして豪華だし、美女っぽさ抜群。

ジュ、という発音は場所によっては「ユ」に転ぶので、「ユリア」となっている場合もありますが、それもいい。

日本が誇るあの漫画のヒロインにしてラスボスにして絶世の美女もユリアだしね!

 

 

続いて

第四位。ベアトリーチェ(あるいはベアトリス

ベアトリスだと英語読み、ベアトリーチェはイタリア語読み。

どちらも意味は「神に寵愛されている女性」。

「祝福された」という意味でもあるんですが、それだと「ベネデッタ(ベネディクタ)」という名前のほうがより、祝福されてる感が強いかな。

ベアトリーチェにはやっぱり恩寵とか寵愛という言葉が似合う。

ここには強く、ダンテの「神曲」のヒロインであり、天国の案内人でもあるベアトリーチェ(ダンテの実際の初恋の人の名前)のイメージも付きまとっているとは思いますが。

有名どころではイタリア最大の近親相姦事件の被害者となった美少女ベアトリーチェ・チェンチとか、何某かが鳴く頃に魔女として暗躍するあの方あたりでしょうか。

ダンテのベアトリーチェもそうですが、神に寵愛されてる割にはどこかトリッキーでミステリアスな雰囲気も漂う、どちらかというと美少女っぽい名前ですね~(まあ残念ながらどんな美少女もその期間は短いわけですが)

 

 

気になるベスト3の発表は・・また次回!(いやこれ、考えるのが意外と大変で・・)