私が記事を書くたびに、だれもが
「イタリアって何て恐ろしい国なの! 絶対行きたくない!!」
となっていくのがなんだか申し訳ない気がするのですが、でも本当だから仕方ない。
イタリアは旅行者にとって、本当にレベルの高いダンジョンです。
待ち受けている難関が日本とはけた違い。
その多くは、「情報の不足」によるものなので、ロールプレイングゲームに当てはめてみると、いわゆる「クソゲー」と言われるものになると思う。
街のひとから得られる情報を総合すれば、おのずとなすべきことが分かるのが良いゲームのはずで、圧倒的に、しかも無意味に無作為に情報が足りていない状況は本当によくないゲーム。
さらに問題なのは、この国は、ずーーーーーーーっとそうやってやってきたので、それが特に問題ではないことです(笑)
だからこの国では、とにかく情報が不足する中、手探りで進んでいくしかない。
しかし!
フォローするわけではないのですが、そんなイタリアなのに、なんでこんなに?!というほど、街並みは美しい。
日本とはそもそも建築というものの歴史はもちろん、成り立ちというか、材料そのものが違うので、一概には比べられませんが・・しかし、市街地における芸術的な美しさ、ということで言ったら、もうぜんぜん、日本は勝負にならない。
京都がいくら頑張ってもやっぱりだめよね・・・歴史的町並みという意味では、大理石でできた、歴史に残るに適したヨーロッパ、しかも、なぜか美的感覚は異様に秀でたイタリア人には全然かなわないな、と心から思います。
だからまあほんと、私は遊びに来たい・・仕事しなくていいなら、こんなに美しくておいしくて、人情に篤くて朗らかないい国はないんだけどな・・
アルノ河にて。遠くに見えるのが、かの有名なポンテ・ヴェッキオ。