楽園的採点:★★★★(80点)

レ・ミゼラブル。

突如として日本を席巻する大ヒット映画になってしまいましたが、この大元となっているミュージカル、通称「レミゼ」は、わたくしにとって人生の数パーセントを左右する、結構思い入れの深い芸術作品なのですわ!

思い起こせばあれは中学たぶん一年生のとき。小学校からの進学がとても多かったわが中学校に、中学外部として入学し、新しい友達との人間関係に若干の戸惑いを見せていた私は何故か、内部生でしかも絵に描いたようなお嬢様、Iさんと親友になることが出来ました。
そして文化レベルも教養レベルも我が家とは何枚も違うIさんのご家族と一緒に、私の初めての帝国劇場でのミュージカル、レミゼ観劇体験は始まったのでした。
たしか、お父様が急遽行けなくなってしまって、私をご招待してくださったのではないかと思います。
そうだなー、今の私があるのは、あのときのIさんのおかげなのかも。Iさんありがとう!!

そして高校では、まさかの、文化祭での「レ・ミゼラブル上演」!! 私はちょい役で出させていただきましたが、あれは熱かった!いやー、懐かしいなあ・・
演劇を演じていると、役者本人じゃなくて、役柄同士で恋に落ちる……みたいなことがあるんだな、というレベルで、熱かった。この時点で、私は上演時間3時間以上に及ぶレミゼの全ての曲、ほとんど全ての人物の台詞を3時間にわたって一人で上演できるようになっていました。
とある女子校でミュージカル研究部に所属していた妹もまんまと仲間に引き入れ、よく二人で歌ったねー。

大学生のころでしょうか、ある程度お金も自由になったころには、1時期の公演に数度と足を運びながら、両親を劇場にご招待。
そして我が家では、両親に弟も加えたレミゼ大合唱が可能になりました。
弟とはよく、弟がバルジャン、わたしがファンテーヌで二人で歌ってたなー。

そして妹とのイギリス旅行の際には、もちろん本場ロンドンでレミゼ鑑賞。
英語版の歌詞は、このときほとんど覚えた。もう忘れちゃったけど。

20年以上にわたり見続けた中で、数々の人々を強引に帝国劇場に連れ込み、みんなを洗脳し、夢は「結婚式で客席の皆と一緒にONE DAY MOREを歌うこと」。
そして私よりもさらにディープな方々からプレミアム・チケットをまわしてもらいながら、数々の名キャスト、名舞台を見ることが出来ました。
結婚式は・・残念ながら、相手もあることで、夢は叶えられなかったけどw

しかし、つい数年前、声楽家であり多数の生徒さんを持つ歌の先生にお誘いいただいて、彼女のお教室の発表会に何故かゲスト参加した際には、
プロの声楽家のお二人にマリウスとコゼットを歌っていただきながら、エポニーヌとして舞台に立たせていただきました。
雅代ちゃんのピアノの生演奏を伴奏にして。なんという贅沢。

最近はカラオケで結構な数が歌えることを知り、行くたび、周りの迷惑を考えずに英語の歌詞で熱唱。なんなら演技までしちゃう。付き合わされるほうはポカ―─(´゚д゚`)─―ンでしょうけれども。すんません……

と、書き連ねてみると、やはり私かなり熱くレミゼと付き合っているなあ、と。

そしてここでまさかの、ミュージカルの映画化。
レ・ミゼラブル(ああ無情)自体は何度も映画化されているけれど、まさにこのミュージカルが映画化されるとは、私も驚きました。
全編ずーーーーーーーっと歌っていて、台詞の部分が無い、オペラ形式のミュージカルって、映画として大衆受けするのかな、とも思ったけど。
まさかの大ヒット、やっぱりみんな好きだったのね、と、これまた興奮です。

という壮大な前書きつけた上で、ここから語ります。ミュージカルの感想を!暇なのか私!
ネタバレを含みますので、ここから先はご注意を!

いやー、ヒュー・ジャックマンは素晴らしいジャン・バルジャンでした。
調べてみたら、彼はもともとミュージカル俳優さんでもあるのね。そりゃそうか。歌もとても上手、そして笑顔が魅力的過ぎて、クラクラしました。
ああいうあたたかい笑顔とドでかいガタイのイケメンって好みだわー。私も抱っこ(お姫様抱っこではなく、小さい子供を抱くときの、お尻の下を持ち上げる抱き方)してー!!!

そしてレミゼも好きだけどラッセル・クロウはもっと好き!なうちの父が、「ラッセルを敵役側に持っていくなんて許せん!!」と嘆いていたラッセル・クロウのジャベールは、全然敵役側って感じじゃなかった……
もともと、全く悪人ではなく、正義のためにバルジャンや学生達と敵対するのがジャベールですが、それでもお話の都合上、敵役扱いになるのが普通なのに、さすがはラッセル・クロウ。ちゃんと、「もう一人の主役」になっていました。
まあ・・歌は、バルジャンのほうが良かったなー。
バルジャンとジャベールのちゃんばらシーンは、かっこよかった!

ちょっと、かなりヤられた! と思ったのはミリエル神父様。
なんだか独特の存在感がある俳優さんが演じていらして、どういうわけか、序盤からだだ泣き。
しかも、最後で……。
アレはすごい演出ヾ(・∀・o)ノダー!!

それぞれのソロナンバーは、俳優女優さんたちをアップで映したままでのノーカット熱唱。イアフォンから流れる演奏にあわせてその場で演技しながら歌わせ、あとでCGでイアフォンやマイクを消した、という撮影方法の甲斐もあって、ものすごい臨場感&俳優女優魂炸裂!
あれは別撮りでは出せない声だったなー。
演技しながらなので、歌いながらもあえて音をはずすというか、ところどころ台詞っぽくなったりするのが素晴らしかった。し、あんな大画面度アップで歌うところを延々と映し続けられるのに耐えられる根性がすごい!!

ところで舞台ファンの間では「バカップルの極み」と呼ばれる、残念ヒーローのはずのマリウス君ですが、これがかっこよくてびっくり∑(゚ω゚ノ)ノ!!
学生革命家のリーダー、アンジョルラスと、その親友であり上流階級のお坊ちゃまマリウスは、舞台では明らかにアンジョルラスのほうにイケメンが起用され(わたしアンジョルラスになら抱かれたい!と何度思ったことかw)、マリウスは衣装や立ち居振る舞い含めて「……うーむ」という役どころになることが多いのですが、映画のマリウス、イケメンすぎ!!!!!!!!!!!!!!!!!
同じストーリー、同じ曲、同じ台詞なのに、なぜこんなにもかっこよく見えるのか?!と、ところどころわが目を疑いました。
私はエポニーヌ派(って何)で、エポニーヌのパートばかり練習していたのですが(なんのためにかは謎)、はじめて、マリウスに恋するエポニーヌの気持ちがわかったかも(〃▽〃)ポッ
そうか結局顔か。いや、衣装?あるいは髪型?
舞台版のマリウス、もうちょっとどうにかしてあげればいいのに。
アンジョルラスのほうはその割を食ってというか、歌もカットされちゃってたし、舞台版のほうが扱いが良かったわ。

ぜいぜい、もっと色々書きたいけど、とりあえずこんなところにしておいてやるか。
まあそういうわけで、積年の野望、友達をあつめてレミゼを歌いきる、というイベントも夢じゃなくなってきた感じ。
すでに、バルジャン、リトルコゼットをやってくれるというリアル父娘もいるし(しかもがちシンガーだよ、笑)、コゼットかエポニーヌをやってくれるであろう従妹もいるし、かっこいいマリウスはこれから口説くとして・・わたしは年齢的にファンテーヌでもやらせてもらおうかしら。いやでもやっぱりエポニーヌが……。

色々夢広がる映画でした。
一緒に歌いたいというあなた、カラオケご一緒しましょう!