♪緊急時の対応力

一瞬の判断が足りずに、不幸な事故が起きてしまったら！
ゴメンで済むか・・という冷や汗な思いを今日、ワタシはやってしまった。

●ご先祖さまを病院に連れて行った後、暑い日差しの中、車椅子を押して処方箋薬局へ向かっていた途中のことです。

やにわに突風が吹いて、私の左胸元から何か白いものがパラパラと後ろに飛んで行った。

振り返ると、歩道上には千円札が４～５枚踊っているではありませんか。

しまった、病院代のつり銭を胸ポケットに入れていたのだァ・・
恐ろしいものです。条件反射ですね。私の頭はもう「お金」。
お金はさらに風で遠くへ飛んで行こうと舞っている。とっさに数メートル後ろに走って、札ビラをかき集めました。

気がつくと近くで、誰か若い女性の声が・・
「あっ　あっ　あっ」と叫んでいる。
我に返ったワタシ、前方の車椅子の方を見ると・・５～６メートル先あたりを、

トコトコと車椅子が勝手に転がって行っているではありませんか！
それも歩道中央から車道の方へ向かっって。

血の気が引きましたネ、渾身の力で駆け寄ってハンドルに手をかけた時は、ご先祖さまは歩道の縁石に後数センチの所でした。

あと１秒で脱輪・転倒　危機一髪のシーンです。

●調剤薬局の待合で、私は深く考え込みました。
風に飛ばされたお金と、ブレーキを掛けずに放置した車椅子の人間と
どちらを優先したのだ、ワタクシは・・。

非常時、緊急時の反応は条件反射に近いものがあるとしても、二つ以上の要素を瞬時に比較検討できるだけの判断ができなければオトナじゃないでしょう。

●よし、明日から「お金」如きに、慌てふためくのはやめよう。
ご先祖さまをお守りくださった運命の神さまに感謝を捧げつつ、
「緊急対応力」を磨くぞ！と誓いました。