14兆円ほどのサブプライムローンの焦げ付きが世界中で140兆円の損を引き起こしてしまった。
がん細胞の全身転移に似ています。
転移の引き金はBIS規制とローン債権の証券化。
フランシス・フクヤマ著「アメリカの終わり」の見解で指摘されていることは、独りアメリカだけの課題ではありません。
『今後、進むのは、アメリカの自信喪失であり、アメリカというヴィジョンの終わりであり、アメリカの引き籠もりといった現象になるかもしれない。基軸としてのアメリカ経済への信頼や彼ら自身の楽観主義が弱まることになれば、世界の金融、経済は停滞あるいは混乱を免れず、既に進行している現実だが、経済システムの多極構造化がさらに加速されることになるだろう。世界はその変化の軋みに耐えなければならない。』