米国の金融危機は産業界に影響し始め、法人は資金繰りに窮し、デフォルトが顕著になっているという。
信用収縮:クレディット・クランチ
債務不履行:デフォルト
貸し渋り:リラクタンス・トゥ・グラント・ローン
債務不履行:デフォルト
貸し渋り:リラクタンス・トゥ・グラント・ローン
などという物騒な言葉が報道記事に踊っている。
日本にも、中国にもこれは対岸の火事では済まされません。
Weekly News 参照記事:
『S&Pのオンライン信用分析情報サービス「S&Pレーティングス・ダイレクト」によると、年初から9月9日までにデフォルト(債務不履行)に陥った企業は57社。その負債総額は453億ドル(約4兆7500億円)に上る。昨年は通年でも22社だった(破産ではないが、デフォルトも企業の財政状態が危機に瀕していることを示す明らかな兆候である)。しかも、57社のうち45社は非金融企業が占めている。
非金融企業が発行した社債の約7割が投資不適格の「投機的(ジャンク)等級」に格付けされており、今後、デフォルト件数が増える可能性は高い。信用格付けの低い非金融企業の2008~2010年までの3年間の累積デフォルト率は23.2%に上昇し、1981年以来最悪となるというS&Pの予想もある。
次にどの企業がデフォルトに陥るのか…
次にデフォルトに陥るのはどの企業かを特定するのは難しいが、S&Pは今後1年間に債務不履行に陥る確率の高い企業を「最懸念先」に指定している。“信用に値しない”の烙印を押されたこうした企業の数は7カ月連続して増えており、現在では162社に達している。
次にデフォルトに陥るのはどの企業かを特定するのは難しいが、S&Pは今後1年間に債務不履行に陥る確率の高い企業を「最懸念先」に指定している。“信用に値しない”の烙印を押されたこうした企業の数は7カ月連続して増えており、現在では162社に達している。
最懸念先企業の中には大手有名企業の名も並ぶ。米ユナイテッド航空の親会社UAL(UAUA、本社:シカゴ)や米ゼネラル・モーターズ(GM)、米メディア大手トリビューン、米アミューズメントパークのシックス・フラッグス(SIX)、米カジノ・ホテル運営トランプ・エンターテインメント・リゾーツなどだ。
特に深刻な流動資金不足に見舞われているのが、自動車メーカーや航空会社だ。
9月19日、GMは45億ドルの回転信用枠の残り35億ドル全額を引き出すと発表した。米ゴールドマン・サックス(GS)アナリストのパトリック・アーチャムボルト氏によれば、GMの運転資金は最高で月額140億ドル(約1兆4700億円)にも上り、その補填のため80億ドル(約8400億円)の資金調達が必要となる恐れがあるという。 』