
料理と音楽は似ています。料亭と家庭では味も演出も違うけれど、
誰のためにするかという目的の違いでずいぶん差が生まれます。
感動するかどうかは受け手の好みと感性の問題。
誰のためにするかという目的の違いでずいぶん差が生まれます。
感動するかどうかは受け手の好みと感性の問題。
音楽好きには3通りのタイプがあるようです。
●聴くことが好きな人
●演奏するのが好きな人
●理屈をコネテ楽しむ人
●演奏するのが好きな人
●理屈をコネテ楽しむ人
音楽も料理も「作り手の思い」によって出来栄えは変わります。
そこで今日は、音楽性を目で見て比較する実験をしてみました。
いわば味わい力の検定遊びです。
いわば味わい力の検定遊びです。
波形のグラフは「悲愴、第4楽章」の演奏会録音を2つ比較したものです。
さてどちらの音楽性が優れているとお思いですか?
交響曲第6番「悲愴」は、チャイコフスキーが12回のうつ病を経て完成したもの。
初演の9日後に54歳で亡くなったので、まさに心身血の汗にじむ遺作となりました。
初演の9日後に54歳で亡くなったので、まさに心身血の汗にじむ遺作となりました。
2つの演奏は、
カラヤンの生誕100年を記念して、日本人弟子が指揮したベルリン・フィルと、
ムラヴィンスキー指揮によるレニングラード・フィルのものです。
カラヤンの生誕100年を記念して、日本人弟子が指揮したベルリン・フィルと、
ムラヴィンスキー指揮によるレニングラード・フィルのものです。
鑑賞のポイント
●アダージョ・ラメントーソの表現など演出設計<指揮者の解釈>
●弦や管奏者の音質や表現力<楽員の技術と個性>
●アンサンブルとダイナミックレンジ<歴代指揮者の訓育>
●アダージョ・ラメントーソの表現など演出設計<指揮者の解釈>
●弦や管奏者の音質や表現力<楽員の技術と個性>
●アンサンブルとダイナミックレンジ<歴代指揮者の訓育>
「美味は淡にあり」といいます。両者比較して、ベルリン・フィルは薄味で品がよいと
いう点では納得させるものがありました。
いう点では納得させるものがありました。