例えば君が何かに負けそうになっても


例えば君が挫けそうになった時も


僕はいつも側に居て、この手を差し伸べるだろう



例えば君に悲しい事が訪れても


例えば君にすごく辛い事があっても


僕はいつも側に居て、この手を差し伸べるだろう



僕には何が出来るかな?

僕には何が言えるかな?

きっと明日は笑顔で会えるかな?









繋いだ手は温かくて、
僕は全てを委ねていた。

僕の中の記憶


手の温もりと、後ろ姿


ただそれだけ…





小さい僕は机の下が好きだった。

外界から遮断された空間。

其処に僕は居ない。


誰も僕に気付かない。


否、
誰も僕を必要としていなかった。


少なくとも、小さい僕にはそう思えた…



知ってる?


埃は凄く綺麗なんだよ?


日の光に照らされた埃はキラキラと輝いて、
煩わしい世界を忘れさせてくれたんだ…


1日中、机の下に居た


僕は自分の存在を消す事に一生懸命だった。







親父は家に居なかった。

正確には居れなかったんだと、大人になってから理解した。


母親の記憶は殆ど無い。


繋いだ手の温もりと、
離れて行く後ろ姿…


僕は微塵の疑いもなく、母親を信じていた。


『此処で待っててくれる?』


それが唯一記憶に残る母の言葉…
僕は彼女と別れた…


彼女は納得しなかったけど…


『他に好きな娘が出来たんだよ!』


僕は彼女に対して初めて嘘をついた。

最低最悪の嘘だ…


2人の約束を全否定する嘘…


それを聞いた彼女は納得してくれた…







まるで太陽の様に僕を照らし続けてくれた彼女が居なくなった…


とても悲しかったけど、
不思議と涙は出なかった。


きっと目標があったから。


彼女が僕にしてくれた様に、今度は僕が太陽の様に成ろうと決めていたから。


だけど今でも僕は弱くて、
すぐに挫けてしまいそうになるんだ…


そんな時には空を見上げる様にしてるんだよ?


太陽はいつも僕を照らしてくれているから。



それが僕の中の真理だと思った。

誰がとか何がとかじゃなく、
全ては自分の気持ち次第。


答えは常に掌の中に在った。









僕は今日も空を見上げる
弱虫な僕は、
向かい風に挫けそうになるけど…

君のその手の温もりと

君の優しい微笑みで

今日も僕は頑張れるんだ
例え君と離れていても

例え君が近くにいなくても
心はいつも君の近くにいるから


僕には何が出来るだろう
いつも君を想うよ

僕には何が言えるだろう
君が幸せで在る為に…


I think of you…



目に見えるモノが全てじゃなくて

目に見えない大切なモノも在って

近すぎて見失うモノは増えて…









あれ以来よく考える様になった。


僕は彼女に救われていて、
彼女が居ないと何も出来なかった…


僕は未だに逃げてばかりいて、
そんな僕でも
いつも彼女は許してくれた



僕には何が出来るだろう…

与えられ、貰うばかりで、僕は彼女に何も返せては居ない。


彼女は幸せなのかな?


眠れない日々が続いていた…


そんな僕を心配して、彼女も寝なかった。


また彼女に迷惑をかけている。

また彼女を苦しめている。


僕なんか死ねばいい…


久しぶりに戻って来た感情。





彼女と出会い、一緒に過ごし、彼女の様な人に成りたいと願っていたのに、
僕は彼女を苦しませてばかりいて、
彼女の足枷にしかなっていない自分が嫌になっていた…


僕が彼女との別れを決断するのに、
それほど時間はかからなかった…