これは、身近な人間関係ほど起こしやすいパターンと
言えますが、コミュニケーションにおいて、相手の
行動を指摘し、相手に変わってもらう事を求める事は、
残念ながら上手くいかないと言えるでしょう。
よく、家族関係でも、相手の悪いところを指摘して、
「お前は、どうして片付けないんだ!」
「あなただって片付けてないじゃないの!」
どこの家庭でも聞こえてきそうな感じですが、
相手に行動を変えてほしい場合、その行動を直接指摘
すれば、まず間違いなく火に油を注ぐ自体となります。
残念ながら、人は直接相手を変える事はできません。
間接的に変わってもらう事に関わる事はできます。
相手が気づいて、このままではいけない!と
気付いてもらう事が大事だと言えます。
そうしないと腑に落ちないと言えるからです。
かつて、私の師匠が私に気づかせる為にして下さった
事があります。
5人くらいで話を聞いていた時です。
私がある問題を指摘された時に、素直に聞き入れ
ないと分かったからでしょう、
私に伝えるという意図をまったく示さないで、
私がまったく知らない他人の似たような事例の話を
ゆっくりとしはじめました。
私は聞いているうちに、この人は、私と同じ状況
じゃないか・・・と気付きはじめます。
そして、その人はどのような問題を抱えていて、
どのような行動を取るべきか、そしてその後、
どうなったかを、あくまで他人の話として
サラッとご紹介されたのです。
この時は、本当に参りました・・・。
私のメンツをつぶすことなく、素直に聞き入れる
状況を作って下さったのです。
もちろん、最初は、他人の事例として聞いていて、
そのような意図があるとは、まったく気づいて
いませんでした。
しかし、話の結末の方へ向かう時に、あっ・・・
これは、私に話して下さっているんだ・・・と
気付く事ができました。
そして、誰にも気付かれずに、私が何をすべきかを
伝えて下さったのです。
これは、私もカウンセリングの現場で今でも
活用させて頂いています。
仮想の第三者を立てて、その人の話をする事によって、
間接的にクライアントに気づいてもらうという方法です。
本人が自分で気付いた事は、指摘される事に比べて
納得感がまるで違います。
指摘されているうちは、壁があって、反発したくなる
ものですが、自分で気付く場合は、直接言われている
わけではないので、抵抗なく話が自分の中に入って
くるのです。
これは、問題解決の一つの手法にすぎませんが、
人は、相手を変えられるわけではなく、
気付かせてあげる事によって、自発的に変わって
いく事を促してあげる事しかできないという事なのです。
そして、自分からまず変わること。
自分から行動をあらためること。
そうすれば、力づくで変えようとしなくても、
自らを律して変わっていこうとしている人を
見て、私も改めなくてはと思うものなのです。
人は、相手を変える事はできないが、
影響を与える事はできるのです。
その違いを知っておくことは、上司と部下の関係や
家族のコミュニケーションにおいて、とても大切な
事なのです。
しかし・・・
本当に家族レベルのコミュニケーションは、
お互い言いたい事をいいますからね、
本当に難しい。(笑)
それでは、明日もステキな一日を♪