なぜ人は怒るのか・・・。
人間は、期待したものが得られなかった時に
腹が立つようにできています。
つまり、「怒り」の前には、「期待」があるという事です。
例えば、職場の上司と部下とのやり取りで、
こんなケースを見た事があるかもしれません・・・。
失敗をした部下を見て、上司が、
「何やってんだお前は!!どうしてこんなミスしたんだ!!!」
部下は、しょんぼり、そして怒りをおぼえ、その愚痴を
同僚にこぼします。
この時、部下は、上司に対して素直になれますでしょうか?
そして、すぐさま行動を改めることができるでしょうか?
答えは、ノーだと思います。
しかし、上司が悪いかと言えば、言い方は間違っていますが、
怒る気持ちも分かります。
なぜならば、怒るという事は、その前提として期待が
あるからです。つまり、その部下に期待していたのです。
この部下に任せれば間違いない、ちゃんとやるだろうという
期待のもと、仕事を任せています。
その期待が裏切られてしまった時に、感情が怒りに変わるのです。
しかし、です。これは、コミュニケーションの手法としては、
完全に間違っています。
マネジメントとは、部下の能力を引き出す事ですから、
怒りをぶつけるというのは、マネジメントしている事になりません。
どこが間違っているかと言えば、期待していたという事を伝えて
いないことが間違っています。
その部分が、すっとんでしまい、いきなり怒りをぶつけて
しまうので、部下のやる気を引き出せないのです。
そうではなく、期待していた事をまず伝えるべきなんです。
例えば・・・
「この仕事は、君なら出来ると思って任せた仕事だ。
君が失敗するなんてビックリしたぞ。いったいどうしたんだ?」
こういうアプローチで言われたらどう感じるでしょうか。
部下の方としても、申し訳ない・・・という気持ちが先に
立たないでしょうか?
いきなり怒鳴られたら、こっちにだって言い分がある!と
心の中で怒りを覚えてしまいそうですが、
冷静に、怒りの原因になっている「期待」に焦点を当てて
相手にアプローチされたら・・・。
あぁ、期待されていたのに、なんだか申し訳ないなぁ。
今度こそ、上司の期待に答えたいなぁ・・・と思うのでは
ないでしょうか。
言い方一つでこんなに変わるものです。
「怒り」の前には「期待」がある。
失敗した部下は、報告する時点で、申し訳ないと思っています。
その部下のモチベーションを引き出すには、怒りをぶつける事
ではなく、期待していた事を伝えるべきです。
言うが易し・・・ですが、いつも心に留めておきたいものです。
この心理メカニズムを知っているだけで、
人との関わり方が変わります。
とは言え、私も修業が足りない為、よく
相手に怒りをそのままぶつけてしまう事があります。(笑)