セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長が
「なぜ、セブンイレブンでバイトをすると3ヵ月で
経営学を語れるのか?」という著書の中で、
イトーヨーカドーの戦略について語った一説。
衣料品を中心に、20%~30%、現金でお返し
する「キャッシュバックキャンペーン」。
原理的には、1万円の商品を2割引き~3割引きで
販売しているのと同じ。
しかしながら、前者は、お金が返してもらえる特設
レジで「ありがとうございます♪」とお客様が、
売り手である私たちに言ってくれる。
後者は、レジでお金を払っても「ありがとうございます」
とは、言ってもらえない。
しかも、キャッシュバックキャンペーンは、レジで代金を
支払った後に、特設レジに並ばなくてはならず、
対象商品ごとに返金してもらうので、手間もかかる。
支払った金額だけを計算すると、どちらも同じで、
かつ、物理的に考えれば、キャッシュバックの方が
面倒くさいはずなのに、お客様は、喜んでお店に
足を運び、商品を購入するだけでなく、ありがとうとまで
言ってくれる・・・。
(キャッシュバックキャンペーンは、実際にイトーヨーカドー
で大ヒットした企画で、不況下の中、売上を伸ばした。)
鈴木会長いわく、「売れないときは、理屈よりも心理が大事」
なのだそうだ・・・。
人間とは、本当に不思議なものですね。
いかに、感情で生きているかということが分かりますね。
そこを見直せば、不景気を吹っ飛ばせるかもしれない。
購買心理を研究することは、経営者にとって大きな
武器になるでしょうね。