ジャンル;こがさな 百合? シリアス?
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あ、あと人間の里ひどい設定です
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私は今、すごく幸せだ。
神奈子様も諏訪子様もいない一人の時に大福を食べるのが私はすごく幸せだと思う。
私は毎日神社の仕事を一生懸命している。
掃除をしたり数こそ少ないが参拝客の相手をしたり人間里に行って勧誘をしたり……
そのうえ二人とも神社にいるときは何もしないし宴会の時の片付けは基本私がしているし。
絶対に霊夢さんと違ってしっかりと仕事をしている方だと私は思う。
その二人は一週間に二回所用でどこかへ行ってしまう。
私はすごく疲れがたまるような日々を送っているから一人のときぐらい疲れをとるようにしたい。
でも疲れがたまる日々でも苦しくはなくて二人と一緒にいるととても楽しい。
けど疲れることにかわりはない。
疲れをとるには甘いものが一番。
だから私はこうして一人で大福を食べるのが幸せで疲れをとる方法だと思っている。
まだ食べていないけどその形を見るのも一つの楽しみになった。
「美味しそうだなぁ…………」
見て楽しむ、食べて楽しむことはアリだと思う。
「そろそろ食べよ、いただきま」
「うらめしやー!!!」
その一瞬。
私の目の前にいきなり屋根――上から少女が出てきた。
そしてその少女は勢いあまって私の大福を食べた。
「ん?わちきの口に何か甘いものが……」
目の前にいる少女――小傘さんは自分が何を食べたのかわかってないみたいだ。
小傘さんが食べたものが私の至福の一時を作る食べ物とは知らずに。
「………………………………」
「さ、早苗?どうしたの?」
今、私はきっと顔は笑っていると思う。心自体は怒りが爆発する寸前だけど。
ああ、こういうことなのか。怒ってる人の顔が笑ってる理由は。
そんな状態の私を見たからか小傘さんの体が小刻みに震えている。
無言は怖い。それも顔は笑っているけど怒っている気配が感じ取れればなおさら。
「さささ早苗?わちきがななな何かしたの?」
小傘さんが本格的に怖がって体も声も震えている。
普段ならいじめたいって思うけど今はそれどころじゃない。
更に私から放出される怒りの気でさっきより震える小傘さん。
「ごごごごめんなしゃい!謝るから許して!」
「謝って済むなら警察なんていりませんよ」
警察と言ってわかるのだろうか。と言ってから気になったけど雰囲気はわかったらしく完全涙目な小傘さん。
言葉は噛むし、体の震えはもしかしたら地震が来たかと思わせるぐらい震えている。
「許してあげますよ」
「え?」
私からの予想外な言葉に驚いたのか小傘さんは頭の上に?を浮かべて返してきた。
「あと一個ありますしまた買えばいいですから。それに」
「それに?」
「あなたの震える姿を見て満足できましたから」
「さ、さでずむだ!」
最初の二つは本心だし最後のはすこし違うけどだいたい間違ってない。
あそこまで怖がられたらもう一緒にいられない気がしたから……
「ところで美味しかったですか?」
「わちきが食べたやつ?」
それ以外に一体何があるのだろうか。
「とっても甘くて美味しかったよ!」
「そうですか。じゃあ食べた分買って来てくださいね」
「え!?」
「まさか人の物食べたのに罰が何も無しだと思いましたか?」
「だってさっき許すって早苗が」
「あれ嘘です」
「ええ!?」
小傘さん良い反応するなぁ。
「ほら、お金渡しますから買って来てください」
「えーと……」
「先に言っておきますがあなたに拒否権はありませんよ」
「やっぱり早苗さでずむだー!」
場所とお金を渡したら案外素直に小傘さんは買いに行った。
3つ買ってくるように言ったかな……?
小傘さんが帰って来るのを待って10分ぐらいたった。
少し遅いから気になりはじめたら雨が降り始めてきそうだったから急いで迎えに行った。
「本降りになる前に見つけて戻らないと……」
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早苗から頼まれたお使いはとっくに終わっていた。
あとは人間が多くいたから驚かそうとしていたけど誰も驚かなかった。
「やっぱり最近の人間は驚かないなぁ……」
そうつぶやいたら驚きそうな子がいたから驚かそうと思った。
遅いと早苗に怒られそうだから最後にすることにした。
一歩一歩ばれないように近づいて行く。
「うらめしやー!!」
「きゃあ!」
驚かせれた。久しぶりに人間を驚かせることができた。
そう喜んでいたら、
「うわーーーーーーーん!」
「誰だうちの子を泣かせたのは!」
「さっきから通る人をずっと脅かしてたあいつだ!」
「あいつ妖怪だぞ!出ていけ!」
「「「出ていけ!」」」
「待って!わちきの話を」
「うるさい妖怪!」
「痛い!」
人間が私にむかっていろいろ投げてくる。
石、砂、木の枝。
誰も私の話を聞かない。聞こうとしない。一方的な攻撃。
「二度と来るな妖怪め!」
「ぅぅ………………」
痛い。
痛みが体中を走る。
石が当たった場所、砂が入った目、木の枝でできた擦り傷、殴られた場所、そして私の心。
私は地面に倒れている。本体は私から離れて近くにあるけど手を伸ばす力が入らない。
傷だらけな私の体に厳しく雨が降りそそぐ。
けど私が持っていたものは無傷だ。
早苗に買ってくるよう頼まれた大福。これだけはずっと守った。
「早苗……頼まれたもの守りきったよ……」
痛い体に冷たい雨。
意識が朦朧としていくなかで少し夢を見た。
私と早苗が幸せそうに遊んでいる姿。
叶うかわからない夢。けど叶ってほしい……
目を開ける力がなくなりまぶたを閉じようとしたとき。
体に降りそそぐ雨の感覚がなくなった。
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「大丈夫ですか?」
「早苗……?」
今にも倒れそうな焦点の合ってない目で小傘さんが私を見た。
体の傷は生々しく見てるこっちが辛くなるようなものだった。
「どうしてここに……?」
何を聞いているのだろう。
答えはわかりきっているはずなのに。
「あなたを迎えに来たんですよ」
「え……」
「あなたが心配で迎えにきたんです」
小傘さんの目の端に水滴が溜まりはじめてきた。
その水滴は零れて頬を伝い地面に落ちた。
「泣いてますよ、小傘さん」
「早苗も泣いてるよ」
言われてから気がついた。
私も泣いていた。その涙が小傘さんが無事だったからか何故かはわからない。
「ほら、帰りましょう」
「でもわちきは……」
「そんな濡れた体じゃ風邪ひきますよ」
「わちきは大丈夫だから……」
パシン!と気がついたら小傘さんの頬を叩いてた。
その行為は傷だらけの彼女の体に新たな傷ができたけど気にしなかった。
「大丈夫だなんて……」
「さな……え……?」
「そんな体で何が大丈夫ですか!私がどれだけあなたを心配したと思っているんですか!どれだけ……」
「………………」
小傘さんは黙ってしまった。
そして口を動かし小さな声で喋った。
「早苗……」
「何ですか……」
「肩……貸して……」
「え?」
「わちき一人じゃ歩くことも飛ぶこともできないから……連れていって」
そう言い終わると小傘さんはフラフラと立った。
私はすぐに小傘さんの体を支えた。
とても軽くて、冷たいけど、しっかりとした重みを感じた。
「あなたは傘としては本当に使えないですね」
「う、ひどい……」
「だって普通に雨入ってきますよ」
「ずっと使われてなかったんだから仕方ないじゃん……」
歩き始めて小傘さんがすぐに軽口を言い合える程度に回復はした。
私の右手には小傘さんの本体。左肩には小傘さん。そして小傘さんの左手には、
「早苗、頼まれたものちゃんとあるよ!」
「それ食べれますか?」
「大丈夫!しっかりと守ったもん!」
彼女が一生懸命守ってくれた大福が入ってる箱。
「3個買ってきましたか?」
「買ってきたけど……早苗が全部食べるの?」
「食べませんよ。全部食べたらさすがに太ります」
「じゃあなんで?」
「あなたと一緒に食べるためですよ」
小傘さんの返事は聞こえない。
何も言ってないのか、それとも私が聞こえてないだけか。
そんなことは関係ない。
一緒に食べるために買ってきてもらったのだから。
断るのなら無理に押し込んででも食べさせる。
「やっぱりあなたは傘としては使えないですね」
「また言うなんてひどい……さでずむだから?」
「だって……」
「だって?」
「私の目から降る雨が防げてませんから」
「それ雨なの?」
「ええ、雨です」
泣いてるだけじゃないのー?と言う小傘さんを無視しつついろいろ考えた。
傷の消毒とか忙しいだろう。
けどきっと疲れない。
小傘さんが元気な姿で今度私の目の前に現れてくれれば…………
「帰ったら一緒にお風呂はいりましょうね」
「早苗と一緒に?」
「嫌ですか?」
「全然!一緒にお風呂にはいれてわちき嬉しい!」
「どうせですし今日泊まっていきませんか?」
「良いの!?」
「かまいませんよ」
「やったー!!」
END
「元気になってくれたらいじめれますので早く元気になってくださいね」
「早苗やっぱりさでずむだ!」
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執筆時間 まさかの2時間
書いてて自分で辛くなるって……
最後のはただ小傘に『さでずむ』って言わせたかっただけです
あと私は小傘が嫌いではありません
むしろ好きなキャラに入ります
小傘ゴメンね!