ジャンル;命蓮寺組、ギャグ、キャラ崩壊あり
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大丈夫な方々は俺について来い!(どこにだよ

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聖は真剣な表情をして何かを話そうとしている。
私たちは聖が話始めるのを待っている。
そして、聖が真剣な表情で口を動かした。

「私は思いついたんです」

その瞬間。
聖以外のここにいる皆と緊急アイコンタクト会議をはじめた。

『いやな予感がするなぁ……』
『奇遇ねぬえ、私もいやな予感がするわ……』
『私たちが何を言っても聞かない状態よね、きっと……』
『私も一輪の意見に同意します……』
『まったく君たちは、まぁ私も人のことを言えないんだが……』

まだ続くアイコンタクト会議。
誰も聞いてないと知らずに何かを熱く語っている聖。
私――村紗水蜜はさとられないようにこっそり聞き耳を立てた。

「そもそも人間と妖怪は平等な立場にあって皆は人間の悩みを基本的に解決します。しかし妖怪にだって悩み苦しむものだっているのです。そのような方々を助けるのが......」

聖、話が変な方向に飛躍してる気がするよ。
しかし思うだけで口にしない私。変に何かを言った場合説教されるからこういう場合言うことは決まっている。
問題は誰がそれを言うか、その1点だと私は思う。
そしてそれを決めるために再度アイコンタクト会議。

『誰がアレ言う?』
『村紗、言いだしっぺの法則って知ってる?』
『私は断るわよ』
『村紗、そう言っても皆言いたくないと思いますよ』

そうなのだ。
寅丸が言ってるように熱弁を振るっている聖の話を一旦打ちきるのは辛い。
だからこそこの役を皆押し付けているのだ。…………うわ、手振りまで加えて言いはじめたよ。
こうなると非常にまずい。いきなり話を振られるのだから。

『聖がああなったし振られた人が言うってのはどう?』
『一番妥当かな……』
『私は自分自身に来ないよう祈っているよ』
『ナズーリン、それはみんな思っているから』

あ、最後のがさっきのと似たやりとりな気がする。
私がそんなことを考えていたら聖がついに話を振る状態になった。

空気が張り詰める。聖の声がどこか遠くに聞こえてくる。
古い時計の針が進む音だけがいやに響く。
ざわ……ざわ……とか後ろに出そうなぐらいに空気が重い。

「そう思いませんか?」

そう言われても誰も聞いてなかったのに聖は気がついていない。
熱くなったら周囲が見えなくなるのが聖の弱点だ。……そこがかわいいんだけどね。
そして聖の口からついに誰かの名前が呼ばれる。
私たちに再び張り詰めた空気が漂う。

「ねぇ、一輪?」

今回の被害者は一輪だった。
とりあえず今は無事だった喜びを噛みしめておこう。

「そ、そうね」

そう答える一輪の顔はひきつっていた。
とりあえず一輪に対して合掌したら少し睨まれた。
んー。聖が何の前触れもなく選ぶんだから睨まれてもと思った。
ちなみに最近私は連敗――話を振られ続けていたから久々に楽できると思った。

「で、あのさ姐さん」
「どうしたんですか一輪」

一輪が切り出した。
これは……結構早く切り出したんじゃないだろうか。
など悠長に考えていたら一輪が本題を言った。

「つまり……何をするの?」

そうなのだ。
最初のうちはみんなまともに聞いていた。
しかし聖は要点を話さず徐々に話が脱線していくから誰かが止めることになった。
それこそ簡単だろうと誰もが思った。
が実際いざ言おうとすると熱弁振るっている聖を止めるのに勇気が必要だとわかった。
そして今現在のようになっているのだ。

「ふふふ……それはですね」

聖は言うのを忘れてるんじゃなくてわざと言わないようにしてるらしい。
まぁ遠回りして結局誰かに指摘してもらわないと本題にはいれないんだよね……

「幻想郷の人や妖怪たちの悩み事を解決したいと思います!」

聖が高らかに宣言した。
今の私ならアイコンタクトしなくても同じことを思える自信はある。

『また面倒そうな事を……』

とりあえず一輪が続けていろいろと聞く。
話を降られた人はここまで仕事をしなければいけないのだ。ああ選ばれなくてよかった。

どうしてそうなったのかって聞いたらさっきの話聞いてなかったってバレるし何するかは聞くまでもない。
一輪……!私たちが聞いてほしいことを聞いて……!

「ええと……姐さんは悩み解決できるの?」

やった!
聞いてくれた!
私たちは聖の人柄に惹きつけられているから聖が悩みを解決できるかはわからない。
できないのに思いつきで言われたら今度は止める方法を考えなきゃ……

「もちろん解決できますよ。できなかったら普通言いませんよね?」

いやいや。聖は言いそう。
他のみんなもどうやら同じ意見らしい。
となると次はどんな感じに解決できるか、かな。
もう何回目かわからないアイコンタクト会議開始。

『誰が最初に質問する?』
『一輪で良いと思うな』
『ちょ、ぬえ!連続は嫌だから私以外で!』
『けど聖はちゃんと答えれるんじゃないでしょうか』
『ご主人、確証のないことはあまり言わない方がいい』
『じゃ寅丸が質問して』
『いいですよ、私は聖を信じます』
『どのぐらい?』
『えーと……とにかく質問しますね!』

あ、寅丸逃げた!
……ところで何質問するんだろう。

「あの聖」
「どうしたんです寅丸」
「私``たち``が質問するやつに答えれるかどうか試してみていいですか?」

あ!巻き込んで行った!
本人に自覚があるかどうかじゃなくて何を質問するか悩まないといけないみたいだ。

「いいですよ」
「あの、私が物を忘れなくするためにはどうしたらいいんでしょう?」

あ、この回答普通に気になる。
どう答えるか調べるにはちょうどいい問題だと私は思う。
普通に考えたら紙に書いておくとか……その紙失くしそうだなぁ。

「う~ん、そうですねぇ……」
「………………………………………(ワクワク」
「何も物を持たなきゃ良いんじゃないですか?」

ええ!?
予想の遙か斜め上を行く回答を聖はした。
ある意味逆転の発想だけど、``ある意味``だけど。
いやさすがにそれはな「それですっ!」ええっ!?
私が何か考えてる瞬間にいきなり言ってくるとは……
というよりそれでいいの寅丸?

寅丸がすっかり聖側に移ったところで一旦仕切り直し。
この聖の回答は気をつけないと……

「姐さん……」
「どうしたんですか一輪?」

一輪が話しはじめる。
まさか質問する気だったりして……

「ここにいる私以外みんな人気あるって言われてるけど私どうやったら人気出るかな……私よりも雲山の方が人気だし」

重すぎた。
この質問は……この質問だけは聖にしちゃいけない気がする!
でもまぁさすがにこの質問はちゃんと答える……よね?

「そうですね……あなたは雲山がいないとスペルカード何も使えませんしね……」
「うっ」

うわぁさらりと酷いことを言った。
ちょっと一輪が涙目になってる。
さすがにアレはきついそうだと思った。

「その被ってるのをとったらどうです?」
「えっ!ちょっと姐さ」

一輪が言い終わる前に聖が動いた。
そして一輪が被っているものを取った。
そして見えたのは、
紙を後ろで小さく結んでいた一輪だった。
こ、これは……可愛い!

そう思ってから行動に移るまでにかかった時間はものすごく短かったと思う。

「一輪!」
「ひゃっ!な、何?」
「あ、村紗が壊れた」

ぬえが何か失礼なことを言っている気がするけど気にしない。
それにしてもいきなり手を掴んだから驚いたのだろか。
しかし関係なく私はしゃべり続ける。

「とっても可愛いよ!好き!」
「え、えええ!!!」

完全に何か大事な一部分が外れたかもしれない。
けどこの一輪は!この一輪はそれほど可愛い!

「へー。結局村紗は一輪が好きなんだ。まぁ私には関係ないけど」

私の中の何かがこわれてるとき後ろからぬえの冷たい声と目線が浴びせられた。
最後の一言が逆にすごく怖いけど怒りのオーラなのか何かわからないのが出てるのが一番怖い。

「そ、そんなことないよ。ぬえだってかわいいよ」
「村紗って浮気性?」
「一輪何を言い出すのさ。私は命蓮寺ハーレムENDを目指しているだけだって!」
「「「「………………………………………………………………………………」」」」

誰か助けて。
無言の鎮圧がものすごく苦しいんだけど……

「ひ、聖~」
「どうしたんですか」
「ハーレムENDにいける気がしないけどどうしたら良いの?」

藁にもすがる気持ちで聞いてみた。
まともな回答は期待できないけど……慰めてくれるかな?

「結局最後は人任せなんだね」
「私は村紗もうちょっとまともだと思ったんだけどなぁ……」
「まさか全然見境がないなんて思いませんでしたね……」
「人は見かけによらないって言うからね、ご主人は今後気をつけてるべきだ」

もう泣きたい。
私のハーレム(予定)が音を立てて崩れていく。
建設途中の建物をいきなり「ここにあると邪魔なんで壊しますwwサーセンww」って言われて壊されてるような気がする。例えが自分でも詳しくわからないけど。
ていうか私人間じゃないんだけど突っ込まない方がいいのかな?

「そうですね……」
「え!?まさか何か考えがあるの?」
「言うこと聞かなかったらちょっと武力で驚かすとかどうです?」

武力で脅かすにちょっともそっとも無いと思うのは私だけだろうか。
というかその中に聖も入ると気がついているのだろうか。
けど、
違う。全然違う。

「聖はわかってないなぁ」
「何がですか?」
「ハーレムって言うのは基本ラブラブなんだよ。相思相愛なの。暴力で支配したりするのはもうハーレムじゃないの。それはただの自己満足に浸るための場所」
「そ、そうなんですか」
「だから暴力で支配したらハーレムENDじゃなくて鬼畜ENDになっちゃうの。暴力が支配する世紀末状態になるの。」
「奥が深いんですね……」

わかってもらえて何よりだ。
愛の無いハーレムなんてハーレムにあらず。
うん、良いこと言うなぁ私。

「聖に何教えてるの?」

後ろから一輪の冷たい声。
きっと私の勘があっていれば雲山もいて殴る構えをとっていると思う。
さて、一体どうしたらいいものか……

「言い残したことはある?」

再度一輪の冷たい声。
しかしよく聞くと他にも声が重なって聞こえた。
ふむ、多分ぬえと寅丸が確実にいて何かを構えている気がする。

こういうときこそあの○イフカードを使うべきだ。
さて選択肢は……
【諦めてやられる】と【反抗してやられる】に【説得しようとしてやられる】の三つ。
………私なにしてもやられる?
あ!三枚目にもう一枚重なっているのを私は見逃さなかった。見逃しかけたかど。
何が書いてあってもいい!重なって取り辛いってことはあたりのはず!

そこからさきは覚えていない。
最後に時間を見たのは四枚目のカードを選ぶ前だから……一時間前?
つまり一時間も気を失っていたことになる。
私が倒れている間にいろいろと決まったらしく私と聖とナズーリンが外に行って悩みを解決しにいくことになったらしい。
いろいろと抗議してみたけど聞く耳無しで半強制的に行くことになった。

きっと、ものすごく疲れることになるんだろう。
そういえばさっきから○○が痛いからナズーリンに聞いてみたら「君は知らない方がいい」と言ってはぐらかされてしまった。
とりあえず気にするのをやめてこの後のことを考えるのに専念した。
この後のことってなにかって?聖と一緒に行くことと命蓮寺ハーレムEND目指して好感度上げ兼フラグ立てについて……ね。

続く

ナズーリンからの追記
先刻、村紗の持っていたカードは全部で四枚あった。
村紗が見てない四枚目には【悩んで時間切れでやられる】と書いてあった。
あのカード自体は私しか見てないから主観で言えるがさすがに同情した。

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命蓮寺は俺のハーレム!
というわけで村紗は失敗してもらいました(嘘)
おもしろくするにはこの手段しか浮かばなかったんだ……
とりあえず皆好きです
というか星蓮船キャラみんな好きです

ジャンル;こがさな 百合? シリアス?

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あ、あと人間の里ひどい設定です



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私は今、すごく幸せだ。

神奈子様も諏訪子様もいない一人の時に大福を食べるのが私はすごく幸せだと思う。



私は毎日神社の仕事を一生懸命している。

掃除をしたり数こそ少ないが参拝客の相手をしたり人間里に行って勧誘をしたり……

そのうえ二人とも神社にいるときは何もしないし宴会の時の片付けは基本私がしているし。

絶対に霊夢さんと違ってしっかりと仕事をしている方だと私は思う。



その二人は一週間に二回所用でどこかへ行ってしまう。

私はすごく疲れがたまるような日々を送っているから一人のときぐらい疲れをとるようにしたい。

でも疲れがたまる日々でも苦しくはなくて二人と一緒にいるととても楽しい。

けど疲れることにかわりはない。



疲れをとるには甘いものが一番。

だから私はこうして一人で大福を食べるのが幸せで疲れをとる方法だと思っている。

まだ食べていないけどその形を見るのも一つの楽しみになった。



「美味しそうだなぁ…………」



見て楽しむ、食べて楽しむことはアリだと思う。



「そろそろ食べよ、いただきま」

「うらめしやー!!!」



その一瞬。

私の目の前にいきなり屋根――上から少女が出てきた。

そしてその少女は勢いあまって私の大福を食べた。



「ん?わちきの口に何か甘いものが……」



目の前にいる少女――小傘さんは自分が何を食べたのかわかってないみたいだ。

小傘さんが食べたものが私の至福の一時を作る食べ物とは知らずに。



「………………………………」

「さ、早苗?どうしたの?」



今、私はきっと顔は笑っていると思う。心自体は怒りが爆発する寸前だけど。

ああ、こういうことなのか。怒ってる人の顔が笑ってる理由は。


そんな状態の私を見たからか小傘さんの体が小刻みに震えている。

無言は怖い。それも顔は笑っているけど怒っている気配が感じ取れればなおさら。



「さささ早苗?わちきがななな何かしたの?」



小傘さんが本格的に怖がって体も声も震えている。

普段ならいじめたいって思うけど今はそれどころじゃない。

更に私から放出される怒りの気でさっきより震える小傘さん。



「ごごごごめんなしゃい!謝るから許して!」

「謝って済むなら警察なんていりませんよ」



警察と言ってわかるのだろうか。と言ってから気になったけど雰囲気はわかったらしく完全涙目な小傘さん。

言葉は噛むし、体の震えはもしかしたら地震が来たかと思わせるぐらい震えている。



「許してあげますよ」

「え?」



私からの予想外な言葉に驚いたのか小傘さんは頭の上に?を浮かべて返してきた。



「あと一個ありますしまた買えばいいですから。それに」

「それに?」

「あなたの震える姿を見て満足できましたから」

「さ、さでずむだ!」



最初の二つは本心だし最後のはすこし違うけどだいたい間違ってない。

あそこまで怖がられたらもう一緒にいられない気がしたから……



「ところで美味しかったですか?」

「わちきが食べたやつ?」



それ以外に一体何があるのだろうか。



「とっても甘くて美味しかったよ!」

「そうですか。じゃあ食べた分買って来てくださいね」

「え!?」

「まさか人の物食べたのに罰が何も無しだと思いましたか?」

「だってさっき許すって早苗が」

「あれ嘘です」

「ええ!?」



小傘さん良い反応するなぁ。



「ほら、お金渡しますから買って来てください」

「えーと……」

「先に言っておきますがあなたに拒否権はありませんよ」

「やっぱり早苗さでずむだー!」



場所とお金を渡したら案外素直に小傘さんは買いに行った。

3つ買ってくるように言ったかな……?



小傘さんが帰って来るのを待って10分ぐらいたった。

少し遅いから気になりはじめたら雨が降り始めてきそうだったから急いで迎えに行った。



「本降りになる前に見つけて戻らないと……」




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早苗から頼まれたお使いはとっくに終わっていた。

あとは人間が多くいたから驚かそうとしていたけど誰も驚かなかった。



「やっぱり最近の人間は驚かないなぁ……」



そうつぶやいたら驚きそうな子がいたから驚かそうと思った。

遅いと早苗に怒られそうだから最後にすることにした。

一歩一歩ばれないように近づいて行く。



「うらめしやー!!」

「きゃあ!」



驚かせれた。久しぶりに人間を驚かせることができた。

そう喜んでいたら、



「うわーーーーーーーん!」

「誰だうちの子を泣かせたのは!」

「さっきから通る人をずっと脅かしてたあいつだ!」

「あいつ妖怪だぞ!出ていけ!」

「「「出ていけ!」」」

「待って!わちきの話を」

「うるさい妖怪!」

「痛い!」



人間が私にむかっていろいろ投げてくる。

石、砂、木の枝。

誰も私の話を聞かない。聞こうとしない。一方的な攻撃。



「二度と来るな妖怪め!」

「ぅぅ………………」



痛い。

痛みが体中を走る。

石が当たった場所、砂が入った目、木の枝でできた擦り傷、殴られた場所、そして私の心。

私は地面に倒れている。本体は私から離れて近くにあるけど手を伸ばす力が入らない。


傷だらけな私の体に厳しく雨が降りそそぐ。

けど私が持っていたものは無傷だ。

早苗に買ってくるよう頼まれた大福。これだけはずっと守った。



「早苗……頼まれたもの守りきったよ……」



痛い体に冷たい雨。

意識が朦朧としていくなかで少し夢を見た。

私と早苗が幸せそうに遊んでいる姿。

叶うかわからない夢。けど叶ってほしい……



目を開ける力がなくなりまぶたを閉じようとしたとき。

体に降りそそぐ雨の感覚がなくなった。




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「大丈夫ですか?」

「早苗……?」



今にも倒れそうな焦点の合ってない目で小傘さんが私を見た。

体の傷は生々しく見てるこっちが辛くなるようなものだった。



「どうしてここに……?」



何を聞いているのだろう。

答えはわかりきっているはずなのに。



「あなたを迎えに来たんですよ」

「え……」

「あなたが心配で迎えにきたんです」



小傘さんの目の端に水滴が溜まりはじめてきた。

その水滴は零れて頬を伝い地面に落ちた。



「泣いてますよ、小傘さん」

「早苗も泣いてるよ」



言われてから気がついた。

私も泣いていた。その涙が小傘さんが無事だったからか何故かはわからない。



「ほら、帰りましょう」

「でもわちきは……」

「そんな濡れた体じゃ風邪ひきますよ」

「わちきは大丈夫だから……」



パシン!と気がついたら小傘さんの頬を叩いてた。

その行為は傷だらけの彼女の体に新たな傷ができたけど気にしなかった。



「大丈夫だなんて……」

「さな……え……?」

「そんな体で何が大丈夫ですか!私がどれだけあなたを心配したと思っているんですか!どれだけ……」

「………………」



小傘さんは黙ってしまった。

そして口を動かし小さな声で喋った。



「早苗……」

「何ですか……」

「肩……貸して……」

「え?」

「わちき一人じゃ歩くことも飛ぶこともできないから……連れていって」



そう言い終わると小傘さんはフラフラと立った。

私はすぐに小傘さんの体を支えた。

とても軽くて、冷たいけど、しっかりとした重みを感じた。



「あなたは傘としては本当に使えないですね」

「う、ひどい……」

「だって普通に雨入ってきますよ」

「ずっと使われてなかったんだから仕方ないじゃん……」



歩き始めて小傘さんがすぐに軽口を言い合える程度に回復はした。

私の右手には小傘さんの本体。左肩には小傘さん。そして小傘さんの左手には、



「早苗、頼まれたものちゃんとあるよ!」

「それ食べれますか?」

「大丈夫!しっかりと守ったもん!」



彼女が一生懸命守ってくれた大福が入ってる箱。



「3個買ってきましたか?」

「買ってきたけど……早苗が全部食べるの?」

「食べませんよ。全部食べたらさすがに太ります」

「じゃあなんで?」

「あなたと一緒に食べるためですよ」



小傘さんの返事は聞こえない。

何も言ってないのか、それとも私が聞こえてないだけか。

そんなことは関係ない。

一緒に食べるために買ってきてもらったのだから。

断るのなら無理に押し込んででも食べさせる。



「やっぱりあなたは傘としては使えないですね」

「また言うなんてひどい……さでずむだから?」

「だって……」

「だって?」

「私の目から降る雨が防げてませんから」

「それ雨なの?」

「ええ、雨です」



泣いてるだけじゃないのー?と言う小傘さんを無視しつついろいろ考えた。

傷の消毒とか忙しいだろう。

けどきっと疲れない。

小傘さんが元気な姿で今度私の目の前に現れてくれれば…………



「帰ったら一緒にお風呂はいりましょうね」

「早苗と一緒に?」

「嫌ですか?」

「全然!一緒にお風呂にはいれてわちき嬉しい!」

「どうせですし今日泊まっていきませんか?」

「良いの!?」

「かまいませんよ」

「やったー!!」




END




「元気になってくれたらいじめれますので早く元気になってくださいね」

「早苗やっぱりさでずむだ!」




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執筆時間 まさかの2時間

書いてて自分で辛くなるって……

最後のはただ小傘に『さでずむ』って言わせたかっただけです

あと私は小傘が嫌いではありません

むしろ好きなキャラに入ります

小傘ゴメンね!