私が参加している「経営塾」の塾長がいつも言うのですが、
「お金があったら会社はつくれますよ。新しい設備も機械も入れられますよ。しかし、それを運営する人は誰ですか?
そうなった時に安心して任せる人がいなかったら、それはどうなるのですか?」ということです。
良い店、いい設備があっても、そこに働く人達がお粗末だったら、
絶対に事業としてうまくいくはずはない。
また仮に、売上はソコソコ望む結果を出しているとしても、従業員とのコミュニケーションが取れず、
お互いの信頼感もなく、社長の思いがまともに通じないとしたら、これぐらいつらい事もないはずです。
だから、先につくらなければならないのは、形・形式ではなく中味だと思います。
中味とは、どんな社員であって欲しいかという一点に集約出来ます。
組織とは人の集まりですから、どんな人達で構成されているかは、即ちどんな組織かと同じです。
ですから社長は、どんな人材が欲しいのだという、求める姿をはっきりして、そのような人材になってもらうように、教育することが最大の課題にならない限り、
いつまでたっても思うような会社づくりも、当然ながら思い通りの人生も実現不可能だと思うのです。
大企業には、それなりの有能な人材がいるのは、何故かと言えば、
他にたくさんの人材がいますから、その中で認められ、出世し収入を上げるためには、
実績を上げないといけないということは、強制されなくても自然の原理としてある訳です。
だから一流企業の社員ほど、勉強している人が多いと思いますが
(もちろん全ての人ではないとは思います)、
小規模・中小企業では、放っておいても自分で能力をあげ、自分が認められ出世したいと強烈に思っているような人は、少ないと思うのです。
そういうことからすれば、小規模・中小企業の経営者ほど、人材育成に最優先で一生懸命にならなければいけない訳です。
小規模・中小企業の財産は“人”しかないと言っても、過言ではないでしょう。
一人一人が生産性の高い人、その為には一人一人がモティベーションの高い人、
そして社長が思っているビジョンに対して、献身してくれるような人。
そういう人に、たとえ4、5人の社員数であれ、10人、20人それ以上の社員数であろうと、
なってもらわなければ、中小企業は絶対に生き残れないと思うのです。
だから、小規模・中小企業ほど人材育成という事に関して、最高の社長の関心とエネルギーを注がなければならないし、
そうでなければ競合各社に太刀打ち出来ないし、成長繁栄も難しい、儲かっていないから給料も多く出せない。
その上、社長にビジョンもなければ夢もないなら、いい人材も集まらないという悪循環から抜け出せないで、
尻すぼみになるという結果を招くのではないでしょうか?