金メダリスト育成法、聞いちゃいました。 | 歯科医院が最短距離でマネジメントを仕組化するブログ

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昨年11月、ある方のご縁で、オリンピック金メダリスト

北島康介選手や中村礼子選手のコーチ、平井伯昌さんと

お食事をご一緒する機会がありました。


席上では「選手育成」について貴重なお話を伺ったので、

皆さんにご紹介したいと思います。


※以下、平井さんがおっしゃったことを必死にメモしたものです。


1.「才能がある」とは、

  「自分で自分の可能性を開発し続けられる」ということ。


  多くの人が「才能」を分かり易いものとして考えていて、

  「才能と努力、どちらが重要か」といった議論をする人もいるが、

  そもそも人の才能とはその人を掘り続けてみないと分からないもの。


  例えば、北島選手は体格的に決して恵まれている方ではないし、

  鉱山に例えて言えば、掘ったらすぐ鉱脈に辿り着くような選手

  (例えばイアンソープ)に対し、北島選手の鉱脈を掘り当てるのは

  非常に大変だった。


  彼が金メダルが取れたのは、「自分の可能性を掘り続ける」という

  能力(才能)があったからだと思う。



2.選手との接し方

  

  優秀なコーチほど選手と向き合っている。

  自分の全てをさらけ出し、選手の苦しみを自分のことのように共有し、

  選手の心が開いている状態を作るように心掛けている。


  その一方で、選手とコーチの機能(役割)を明確にし、それに徹することも重要。

  この“機能に徹する” という考え方は織田信長から学んだ。



3.選手への伝え方

 

  「選手にとって、誰から言うと最も効果があるか」を常に考えている。

  

  自分よりも他の人を通して伝えたほうが結果的に選手に伝わることがあるし、

  選手ごとに接し方(対応)も変えている。



4.4年に1度の大会当日に、どのように選手のピークを持っていくのか?

  

  良く聞かれる質問だが、多くの人はピークを点と捉えているように感じる。

  

  選手は日々自分の状態が悪くなることの恐怖と闘っている。

  私の経験上、ピークは2週間ほど続くものであり、選手にもそう伝えることで

  過度のプレッシャーから解放させられる。



などなど、、、


他にも、世界の舞台で活躍された選手の育成法の数々をお聴きできて、

とてもワクワクした時間を過ごすことができました。


そして、スポーツもビジネスも全く同じだなぁ、、、と実感しました。