スタンダール通りを抜けて

マルグリット・デュラスメディアライブラリーに着くと

赤と黒」の衣服を身にまとった

愛人」たちの姿がステージに表れた。

$La Vie de Paris
この石段を下ったところに
『マルグリット・デュラス・メディアライブラリー』が表れます



赤いシャツを着ていらしたのは、ディアトニック・アコーディオン奏者のMarc Perrone マルク・ペロンヌさんで、黒い衣装だったのは彼の奥さまであり、素晴らしいヴィエル・ア・ルー奏者のMarie-Odile Chantran マリー=オディル・シャントランさん。


パリ滞在中、わたしが住んでいた20区のメディアライブラリーで、お2人のコンサートが開催されるということでタッタカ歩いて行ってまいりました音符


$La Vie de Paris


マルク・ペロンヌさんは、パリ郊外でイタリア移民の子供として生まれました。
ジャック・ブレルの歌で伴奏をするマルセル・アゾラのアコーディオンの音色に衝撃を受け、旅を続けながら(特にフランス南西部=オック地方)アコーディオンを学び、
トラッドからジャズ/インプロヴィゼーション、そして映画音楽作家として注目を集める存在となったそうです。

たまたま隣の席に座った方とコンサート前に少しお話したのですが、「素晴らしいミュージシャンの演奏をこうして観られるなんて、ぼくたちは運がいいよ」とおっしゃっていました。(ちなみに彼が初めて読んだ日本の本は、三島由紀夫だったそうです笑

そうなんです。このコンサートは「entrée libre(自由に入れる)」つまり無料アップ

マルク・ベロンヌさんは10年ほど前から難病と闘いながら音楽活動を続けていて、当日も車いすに座っての演奏でした。

このブログに何度か登場していただいている『カストール爺の生活と意見』のカストールさま曰く、「キーの一音一音からもほとばしるようなエモーショナルなポエジーがあります。またその朴訥とした歌(シャンソン)も味わい深いものです。奥様のマリー=オディル・シャントランは、生活の上でもステージの上でもマルクをしっかり支えている気丈な女性で、すばらしいヴィエル・ア・ルー奏者でもあります。」とのことで、
どんな演奏をしてくれるかとても楽しみでしたブルーだワン♪

ヴィエル・ア・ルーという楽器も初めて聴くしね(*´・ω・`)

というわけで、お2人が演奏しているYouTubeを貼ったので観てみてください矢印 矢印

Marc Perrone Marie-Odile Chantran



一緒に唄ったり、口笛吹いたり、思い思いの表現をしながら会場が一体となって楽しめたコンサートでしたおんぷ

すぐ前にマチュアなカップルが座っていたんですけど、奥さまがウットリした様子で旦那さまの肩にもたれると、旦那さまのほうも彼女に頭を傾けて演奏を楽しんでいる様子で、

胸に染み入るステキな音楽を2人で共有できるなんて、とても微笑ましいというか、ハッキリいって羨ましかったです(笑)ha-to


Marc Perrone - Reginella


☆オマケ
フランスでは、今まで図書館と呼ばれていた建物が「メディアテック」となって、本・マンガ(ヨーロッパのものはもちろん、日本の漫画も大人気です)・雑誌・CD・DVDが借りられるようになっていて、借りる前に視聴できるシステムも整っています。
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20区のメディアテックは、新しく改築されたばかりで、中には展示会のためのスペースや、コンサートのためのホールなどが整備されていました。
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