Qui est la


Personne


C'est simplement mon coeur qui bat


Qui bat tres fort


A cause de toi


Mais dehors


La petite main de bronze sur la porte de bois


Ne bouge pas


Ne remue pas


Ne remue pas seulment le petit bout du doigt





-Jacques PREVERT- Histoires








ノックするのは誰


誰もいやしない





ただ単に鼓動する私の心臓


激しく脈打っている











それはあなたのせい











しかし外では


森の入り口に陽に焼けた小さな手が





指先さえも動かさずに








La petite main de bronze sur la porte de bois の解釈ですが、bronzeには「陽に焼けた」のほかに「青銅の」、


boisには「森」のほかに「木材」という意味もあるので、


フランス人(で日本語ペラペラ)の友人に聞いたところ、『木の扉に青銅の手が』ではないか?とのことでした。





★確かにそう訳すと、想う人をドキドキしながら待つ「わたし」がいて、ノックの音がしたような気がしたけど、それは自分の心臓の音。でも、ドアの外ではやはりノックできずに躊躇している「あなた」がいる、という構図がみえてきます。→すごい感動!





★私の訳は具体的なイメージよりも(もちろん前述した解釈にも表現以上にいろいろな意味が隠されていると想いますが)、内的な心情と森という言葉をイマジネーションの泉にしたくて使いました。





★詩の解釈は人それぞれということで、あえて直しません。どうぞご寛容に。





『ジャック・プリヴェール』1900年~1977年


フランスの詩人・脚本家。


映画「天井桟敷の人々」「王と鳥」の脚本を手がけ、シャンソンの名曲「枯葉」などを作詞した。