明治維新(15)
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<Ⅸ. イギリスが香港に巨大銀行を設立した理由>
この時代、欧米列強によるアジア進出すなわち植民地化の動きの波は極めて激しく、イギリスは諸外国が槍や弓で戦っていた時代にライフルや鉄砲と軍艦を持っていて、中国の清とのアヘン戦争でも莫大な賠償金(今のお金にして約10兆円)を得て、手に入れた香港には「香港上海銀行」を設立しました。
何故銀行を設立したかというと、アヘン戦争の賠償金とアヘン密輸で手にした純銀を船で運んでいると危険なことから、香港に銀行を設立して電信為替で送金するために作られました。
この銀行設立にお金を出したのが、イギリスのロスチャイルドやジャーディン・マセソンとインドのサッスーンでした。
インドの植民地支配や中国・清とのアヘン戦争で味を占めたイギリスは、弱いお金持ちの国を探して、その国の金銀を巻き上げる。そういう考え方にどっぷりと浸ってしまい、次なるうまい汁を求めて日本にやってくるのです。
ここでちょっと余談です。
日本が1894年から1895年に日清戦争をしていますが、この当時の清国の兵は戦うつもりがほとんどなかった。というのも大半の人々がアヘン漬けで早く家へ戻ってアヘンを吸ってのんびり平和に暮らしたいからです。
ところが日本の将兵は、それを見て「シナは弱い」と勘違いしてしまいました。
1895年の下関条約にサインした時から、ずっと中国を舐めてきたきらいがあります。
以下参考情報です。
〇香港上海銀行
HSBC
The Hong Kong and Shanghai Banking Corporation
アヘン戦争後に香港で創設。正式な発足は、香港会社法による1865年3月とされる。1866年には日本支店を横浜に設立し、明治政府の新円発行に協力した。
その際に作られた20円金貨は主に貿易に用いられ、8割が海外に流出したとされる。
〇ロスチャイルド
ヨーロッパの財閥、貴族。
ロマノフ家をはじめ、多くの王族との間に血縁関係があり、広範なビジネスコネクションを持つ。ちなみにアヘンの2大商社であるサッスーン商会もロスチャイルド家と血縁関係を持ち、ジャーディン・マセソンはロスチャイルド系商社である。
今回はここまでです。
2020.12.05
萩原行政書士事務所

