宇宙5
2020.03.05
今日はこの本についての紹介です。
「ホーキング 宇宙のすべてを語る」
A BRIEF HISTORY OF TIME
ランダムハウス講談社発行
2005年9月28日第1刷発行
宇宙には始まりと終わりがあるのか?
時間の本質とは何なのか?
時間をさかのぼることはできるのか?
宇宙論の基礎から
最新の学説までをカバーした、
すべてがわかる決定版!
この本は、1988年最初の本のタイトル、A Brief History of Time (ホーキング、宇宙を語る)と二文字しか違いません。
つまり、brief(簡潔な)をbriefer(さらに簡潔な)に換えただけです。
20年近くを経てこの本を執筆するにあたり、理論や観測における最新の成果を書き加え、改訂しました。
この本では物理学のすべての力の完全な統一理論、究極理論を見つけようとする最新の進歩を取り上げます。
特に、ひも理論の進歩や、「双対性」(そうついせい)と呼ばれる一見まったく違う物理理論どうしの調和について解説します。
これは物理学の統一理論の存在を示す理論です。
また、観測の面では、宇宙背景放射探査衛星(COBE)やハッブル宇宙望遠鏡による新しい重要な観測結果を含めました。
<目次>
〇宇宙について考える 〇進化する宇宙像 〇科学理論の本質 〇ニュートンの宇宙
〇相対性理論 〇曲がった空間 〇膨張している宇宙
〇ビッグバン、ブラックホール、宇宙の進化
〇量子重力理論 〇ワームホールとタイムトラベル 〇自然界の力と統一理論 〇結論
<訳者あとがき:抜粋>
前の本と比べると、はるかにわかりやすい。専門的過ぎた内容は削られ、より簡潔になっている。丁寧な説明が加えられ、ゆったりと書かれている。
科学の解説書には写真や解説図が不可欠であり、前の本にもモノクロのあっさりした図は含まれているが、この本にはコンピューターで描かれた非常に多くのカラー図版が含まれている。ホーキングの茶目っ気ある性格によるのであろうが、量子論的位置の不確定を説明するため、自分の写真まで用いて工夫している。
宇宙論の研究分野は、理論主導から大きく観測主導の時代となる。
その代表的なものが、宇宙背景放射探査衛星COBEとWMAPの観測である。これらの観測は、私もその理論の提唱に参与したインフレーション理論と見事に一致、ホーキングの「宇宙の無境界仮説」も同様に支持を得た。
米国NASAの宇宙望遠鏡、ハッブル望遠鏡の活躍も素晴らしい。
従来の観測では何も天体が見えない暗闇の領域を長時間観測することにより、およそ百億光年という遠方に、多くの生まれたての不規則な銀河が浮かび上がってきた。
宇宙論では、光でも到達するまで長時間を要することから、遠方とは、過去、つまり宇宙の始まった頃ということを意味する。
これらの観測により、私たちは今や宇宙の年齢を百三十七憶年と三桁の有効数字で正確に知っているのである。
宇宙の初め、インフレーションの時代につくられた量子的ゆらぎが成長し、現在の銀河団、銀河などの宇宙の構造が作られたという宇宙進化のパラダイムはゆるぎないものになりつつある。
ホーキングの研究分野である理論、とくに量子重力分野でも大きな発展があった。
超ひも理論、および超ひも理論の示唆するブレーン宇宙論の進展である。
今の時点で唯一の有力候補は、この超ひも理論である。
私たちの宇宙は十一次元、もしくは十次元の空間に浮かぶ一枚の「膜」のようなものだというのである。
最新の宇宙論は私の常識を超える故か、ここまで数冊の本を読んできても
まだよく呑み込めない、理解の難しいお話というのが正直な印象です。
今日はここまでです。
次回もお楽しみに!

