「永住許可」の相談事例(その1)

 

最近事務所に日本の永住権を取りたいという相談と依頼が続けて入りました。

いずれも在留資格「高度専門職」から「永住許可」を取得したいという内容でした。

では早速始めたいと思います。

 

 

 

1.お一人はアメリカ国籍保持者。かつ、外国人父と日本人母親の子として出生している元日本国籍保持者で、ご本人は数年前に日本人女性と婚姻されています。

 

ご本人は東京に職場もあり都内在住ですが、ご家族は地方に在住していてお子様の教育の関係で当面は同地を離れることが叶わず、ご夫妻は別居状態となっています。

 

相談者の男性は、出来れば早い時期にでも現在勤務している超一流企業を退職して独立の上、ご自身の持つ知見・能力を生かした事業を立ち上げたい、新しく起業に挑戦したい、という夢を持っています。

 

2.この方の場合、日本に居住・就労するための在留資格としては、

 

①まず、日本人女性と婚姻されているので、「日本人の配偶者等」の在留資格を取得することも考えられますが、この資格はご存知のように離婚したら喪失してしまいますし、理論上ですが離婚はいつでも可能なことから不安定な地位にならざるを得ない点でご本人は希望されませんでした。

 

②次に、「高度専門職」の資格を維持し続けることについては、独立・起業をしたいという夢を実現するためにいずれは現在の職場を辞せざるを得ず、結果的に当該資格を失うことになります。

その意味からも現在の企業に勤務継続中はともかくとして、独立・起業のタイミング次第で資格喪失することを念頭に置き、事前に新たな在留資格を確保できるようにしておかなければなりません。

 

③このような状況ですが、上記の方法・手段以外にも元日本人ですから日本国籍を回復することは、この方にとっては比較的容易に可能となるでしょう。

しかしながら、現時点ではアメリカ国籍から離脱したくないという気持ちが強く、「帰化」という手段を選択肢としては取らないという結論に至りました。

 

 

 

今回はここまで。続きをお楽しみに!