このお話は今回が最終話となります。

 

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<その4>

 

今このように書いていて思い出したのは、古代中国に現れた英雄の項羽と劉邦の二人の事例です。

 

武力による支配を行った楚の国の貴族出身で武の人として知られる項羽と

人の意見をよく聞き人間関係を大事にして仁にして人を愛す(酒と女性をこよなく愛す)ともいわれた農民出身の知の人として知られる劉邦のことです。

 

 

二人の闘いは、

まず一歩先んじたのが項羽で、秦王朝を倒し、故郷の楚を中心に覇王となって中国を支配します。

 

一方、劉邦は56万の兵を集め一時期項羽を圧倒しますが、3万の項羽軍に敗れてしまいます。

 

最後は、四面楚歌で有名な垓下の戦いにおいて、10万の項羽軍は劉邦軍60万の軍勢に囲まれて勝敗が決します。

 

項羽は、生涯正妻を持たず、絶世の美女と言われた虞美人と共に天の運命を知って亡くなっていきます。

 

劉邦の魅力は、人を惹きつけるという点で、民心を得るものが天下を得るといわれるゆえんでしょう。

古代中国の二人の英雄伝にこのようなことを感じました。

 

 

 

日本でも戦国時代に甲斐の国の武田信玄が、「人は石垣、人は城」と言って将たる者のあり方を示していたことや

アメリカはリンカーンの有名な言葉、「人民の人民による人民のための政治」も思い出されます。

 

人間社会では、圧倒的に強権的な力による支配ではなく、人の魅力によって築かれる人間関係こそが国家・社会という組織の永続性にとって極めて大切なのかなとつくづく感じている今日この頃です。

 

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「中東情勢が日本にも影響!」シリーズの

<その1>から<その4>までの全4話は、

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https://www.visahagiwara.com/cont7/22.html

 

今日はこの辺で

ではまた