◎将棋のルーツ(13)

このシリーズは(13)に入って、将棋を知る人ならご存知と思われますが、将棋ファンに大変な人気のあったかの有名な升田幸三が出てきます。 

 

前回までのお話は、
GHQに呼び出された将棋団体の代表として、升田幸三が派遣されることになったわけですが、はてさてどのようなことになったのか、今回からはその続きです。 

 

 

 

④升田幸三の登場

升田幸三は、広島出身で、少年時代に学用品の長さ30cmの木製物差しに「名人に香車を引いて勝つ」と一言書き残して家出し、大阪に単身出て行った逸話があります。

将棋のプロ棋士になった当時から「新手一生」を目指し全く新しい戦法を開拓し、

そののち、将棋の名人にもなった升田幸三は、

将棋ファンに大変な人気のあった棋士でした。

 

 

 

 

 

話は飛びますが、升田幸三で思い出したことがあります。
何かというと、

むかし、私が二枚落ち(上手が飛車と角を落とすハンデ戦)で指導将棋を教えてもらった

日本将棋連盟の会長を歴任された米長元名人の結婚当時のお話です。

 

米長さんと婚約する段になって、後に奥さんとなるお嬢さんの父親が升田幸三を訪ね、

「米長とはどんな男か、将来有望か」尋ねたそうですが、

 

升田幸三いわく、「これからの将棋界の宝だ」

「これから上も下も食わせてもらうことになる」

「いやなら帰れ」

と言って追い返したそうです。

 

私にとっては、升田さん、米長さん、

二人とも人間味のある男っぽさを感じさせる天才的な将棋棋士であると思えます。

  

いよいよその升田幸三が将棋連盟を代表してGHQに乗り込みます。





将棋廃止論を検討しているGHQと升田幸三とのやり取りは、欧米の文化とアジアの文化の衝突みたいな議論になりました。

インドのチャトランガというゲームに端を発する同じボードゲームとして親しまれてきた

ヨーロッパのチェスと日本の将棋は似たようなゲームで、兄弟ともいえますが、

チェスはヨーロッパ文化の一つになっていますし、将棋も日本文化の一つです。



東西に分かれた兄弟のようなボードゲームが、

どうして日本の将棋だけ廃止という理屈になるのか、

欧米人にとって廃止は、自然な帰結にように見えましたが、
日本人の将棋愛好家にとっては、全く納得がいきません。

とはいってもGHQの関係者を説得して理解してもらわなければ、
結局、日本将棋は廃止ということになってしまいます。

升田幸三氏は、
一体どのようなやり取りをしたのでしょうか?

楽しみです。

 

 


 

将棋のルーツ全編はホームページにアップしています。

URLはこちらです。

 

https://www.visahagiwara.com/cont7/25.html

 


今日はここまで

ではまた

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